TBS系各局で10月からスタートする金曜ドラマ『クロコーチ』の制作発表記者会見が、神奈川県内で行われた。

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 『クロコーチ』は、リチャード・ウーとコウノコウジの原作によるクライム・サスペンス。
職権を乱用して弱みを握った政財界の重鎮から大金を搾り取る神奈川県警の悪徳刑事・黒河内圭太(長瀬智也)と、そんな黒河内への内偵を命じられた相棒の女性刑事・清家真代(剛力彩芽)を中心に、昭和43年に発生した3億円強奪事件の真相に大胆に迫るストーリーだ。

 この日の会見に出席したのは、長瀬智也、剛力彩芽、東幹久金子賢渡部篤郎。(予定されていた香椎由宇は体調不良で欠席)

 3年振りのTBSドラマ主演となる長瀬は、役にピッタリのワイルドな角刈り姿で登場。「僕自身も3億円事件には興味があり、今から10年以上前にここにいる渡部さんとのドラマで犯人役を演じさせていただきました。こうやって再び3億円事件に関わるドラマに出演することが出来て、何か繋がるものを感じています」と、事件との意外な因縁を告白。「黒河内は悪徳刑事ですが、ヒーローだと思って毎日演じています。
これを見てくれた方たちに、倍返しではなく御恩返しができるようにと思っています!」と意気込みを語った。

 カッコイイ刑事役に憧れていたという剛力は、「3億円事件と聞いても、そんな事件があったような気がするという程度しか知りませんでしたが、今回あらためて調べさせていただきました。清家はとても正義感が強い女の子ですが、彼女が悪徳刑事の黒河内さんとコンビを組むことによって、刑事としても人としても成長する姿を見ていけたらいいなと思います」と、世代を感じさせるコメント。バディとなる長瀬の印象を聞かれると、「普段はいつも笑顔ですが、演技に入った時の真剣な表情との差がすごいんです。このドラマはけっこう重いシーンが多いのですが、合間にいろいろな楽しい話をしてくださるので、本当に楽しく撮影をさせていただいています」と語る。

 長瀬との会話について聞かれると、「家族の話が多いですね。
私がすごく家族が好きなので、家族の話をよく聞いていただき、質問もたくさんいただきます」。隣の長瀬も、「彼女は実家住まいですが、自分は実家ではないので、当たり前のように家族と過ごしている話を聞くと癒やされるんですよ」と嬉しそう。そんな長瀬にも剛力とのタッグについて聞くと、「黒河内と清家は、オセロのように全く違うキャラクターですが、彼女なりにすごく考えているので、カメラの前に立った清家の芝居とぶつかった時には、言葉では言えない何かを感じることがたくさんあってすごく面白いですね。毎シーン、毎カットが上手い具合にケミストリーを起こしているような気がします。すごく一生懸命考えてくれるし、一緒にやっていて楽しいです」と太鼓判。ドラマの展開が楽しみな最高のコンビネーションが生まれたようだ。


 この日の会見のために用意された3億円の札束を前に、もし3億円があったならと聞かれ、「パッと思いついたのは、ばら撒く! 3億円をばら撒けることはまず無いじゃないですか? ばら撒けるほど手にすることもないじゃないですか? ちょっとやりたいですね」と答えた長瀬。フォトセッションが始まると、「頂きます!」と宣言して取材陣に向かって札束をバラ撒き始め、その一部を内ポケットに入れようとするサービスも。フラッシュが光る中、必死で1万円札を回収するスタッフの顔が凍りつく一幕もあった。

 『クロコーチ』はTBS系にて10月11日22時より放送開始。初回は85分スペシャル。