アメリカで低予算のホラー映画ブームが巻き起こっている昨今。2009年以降に公開された低予算ホラー映画で、世界興行収入トップを飾ったのは『死霊館』となった。


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 Hollywood Reporter誌によると、ホラー映画は他の映画ジャンルに比べて、製作費やギャラなど全体の予算が概して低めとのことだが、映画興行収入を集計・分析するボックス・オフィス・モジョによるランキングでは、予算が2000万ドル(約19億5800万円)以下で2009年以降に公開されたホラー作品を対象に、10月6日時点における世界興行収入トップ15作品が発表された。

 ランクインした作品の中には、2014年1月10日に日本で公開される『インシディアス 第2章』や、『Mama(原題)』『The Purge(原題)』といった日本未公開作品もあり、今後、最終的に世界興行収入が変わる作品があるかもしれないが、当座の1位『死霊館』は予算2000万ドル(約19億5800万円)で世界興行収入2億9740万ドル(約291億1240万円)を叩き出している。

 同作を監督したジェームズ・ワンの他の作品では『インシディアス』シリーズがランクイン。また、ワン監督の出世作となった第一作を始め、『ソウ』シリーズは大体が2009年以前の公開作で、対象期間内では『ソウ ザ・ファイナル 3D』だけのランクインとなった。

 代わりに2009年以降のホラー映画ブーム再来の火付け役となったと言える『パラノーマル・アクティビティ』シリーズが全てランクインするという快挙を達成している。第一作については、わずか1万5000ドル(約140万円)という超低予算で堂々の3位。

 トップ15は以下の通り。予算/世界興行収入額の順。

1位 『死霊館』
2000万ドル(約19億5800万円)/2億9740万ドル(約291億1240万円)
2位 『パラノーマル・アクティビティ3』
500万ドル(約4億8900万円)/2億700万ドル(約202億6940万円)
3位 『パラノーマル・アクティビティ』
1万5000ドル(約140万円)/1億9340万ドル(約189億3770万円)
4位 『パラノーマル・アクティビティ2』
300万ドル(約2億9380万円)/1億7750万ドル(約173億8080万円)
5位 『Mama(原題)』
1500万ドル(約14億6910万円)/1億4640万ドル(約143億3540万円)
6位 『パラノーマル・アクティビティ4』
500万ドル(約4億8900万円)/1億4080万ドル(約137億8710万円)
7位 『ソウ ザ・ファイナル 3D』
2000万ドル(約19億5800万円)/1億3620万ドル(約133億3670万円)
8位 『ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館』
1500万ドル(約14億6910万円)/1億2770万ドル(約125億430万円)
9位 『デビル・インサイド』
100万ドル(約9790万円)/1億140万ドル(約111億6280万円)
10位 『死霊のはらわた』
1700万ドル(約16億6410万円)/9750万ドル(約95億4720万円)
11位 『インシディアス』
150万ドル(約1億4680万円)/9700万ドル(約94億9820万円)
12位 『インシディアス 第2章』
500万ドル(約4億8900万円)/8730万ドル(約85億4840万円)
13位 『The Purge(原題)』
500万ドル(約4億8900万円)/8710万ドル(約85億2880万円)
14位 『フッテージ』
300万ドル(約2億9380万円)/7770万ドル(約75億4060万円)
15位 『ラスト・エクソシズム』
180万ドル(1億7620万円)/6770万ドル(約66億2910万円)
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