『Die Hardest(原題)』のタイトルで日本が舞台になることが発表されている『ダイ・ハード』シリーズ第6弾。脚本を担当するベン・トレビルクックがストーリーの構想と登場人物について語り、サミュエル・L・ジャクソンのキャラクターが同シリーズに再登場する可能性を示唆した。


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 『ダイ・ハード』最新作はあらゆる意味で原点回帰となりそうだ。ベンはwhatculture!とのインタビューで、第6弾では、ブルース・ウィリス扮するジョン・マクレーンが東京のナカトミ・コーポレーション本社に招かれることを明かした。ロサンゼルスでのナカトミ社員人質事件から30年後、当時36人の命を救ったマクレーンがその節目の年に東京で表彰される設定だ。

 「マクレーンは一線を引退し、疲れ切ってボロボロになった男だ。彼が経験してきたことを考える必要がある。彼は(ジェームズ・)ボンドのような男では決してなかった」。最新作では不死身の男ではなく、第1作のジョン・マクレーンのように、ヘトヘトになり足の裏に刺さったガラスの破片を取ってうめぎながら、果敢に悪に立ち向かう、人間味溢れるマクレーンを描きたいという。

 同作は「バディ映画」にならないと語るベン。マクレーンに協力者はいるが、「マクレーンは単独で始め、単独で終わらせる」という。ただし、自身のツイッターに、漢字で「ゼウス」と書いた文字と刀の写った写真を掲載すると、日本のファンの中には気付いた人がいるという話を続けた。「そうなんだ。サミュエル・L・ジャクソンのためにゼウス・カーヴァーを登場させている」。
ゼウスは『ダイ・ハード3』(95)の中でサミュエルが演じたキャラクター。事件に巻き込まれ、マクレーン刑事と共にテロリストに立ち向かうことになる人物だ。

 「バディ映画になるような台本ではないが、彼(ゼウス)を無視することはできない。ゼウスはマクレーンの人生で大きな役割を果たした。一緒に多くを体験したしね。彼らは絶対に今でも連絡を取り合ってるよ」とベン。「『ケミカル51』(03)の脚本を書いたステル(・パヴロー)がサミュエルを知ってて、彼に考えを伝えたら、サミュエルはきっと刀を振りたがるだろうと言ったよ。そうすれば、彼が喜ぶだろうとね」。

 サミュエルが同作に出演することは発表されていないが、ひとまずゼウスの再登場は確実の模様。日本が舞台とあり、日本人俳優の出演も気になるところだが、第3作で好演したサミュエルの再出演に期待したい。
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