理屈を超えた禁断の愛を描き、2008年に直木賞を受賞した桜庭一樹によるベストセラー小説「私の男」が、浅野忠信、二階堂ふみなど日本映画界が世界に誇るスタッフ・キャストにより遂に映画化。公開が来年6月に決定し、第一弾ポスタービジュアルも解禁された。


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 監督は、『海炭市叙景』『夏の終り』など、人間の心の機微を美しい映像に乗せて深く丁寧に描き、国内外で高く評価される熊切和嘉。熱烈な原作ファンも注目する主人公、淳悟と花には原作者・桜庭一樹も太鼓判を押す浅野忠信と二階堂ふみが扮する。数々の国際映画祭へ参加しハリウッドにも活躍の場を拡げている浅野と、16歳でヴェネチア国際映画祭最優秀新人賞という快挙を成し遂げた二階堂。世界が認める俳優同士のコラボレーションは、ファンならずとも期待が高まる。さらに、藤竜也、高良健吾ら豪華共演陣が二人の関係に影響を及ぼすキーパーソンとして、物語に奥行きと深みを与えている。北海道の壮大な風景を舞台に、2014年、観客の心を激しく揺さぶる日本映画の至宝というべき最高の一本が誕生した。

 撮影は、物語の重要な背景となる流氷を待って2013年の1月20日に、北海道・紋別にてクランクイン。5月3日の東京ロケでクランクアップした。熊切監督は、本作の撮影において時代別に16mm、35mm、デジタルと撮影機材を使い分け、北海道の雄大な自然を余すところなく捉えるべく指揮を振った。

 公開されたポスタービジュアルには流氷の上を歩く淳悟と花、二人の姿が…。美しくも危険な流氷の道は果てしなく、まるで二人の行方を象徴しているかのようだ。そして、上空を不気味に舞うカラスが、センセーショナルかつミステリー小説的な展開を静かに予感させるものとなっている。


 2014年最大の衝撃作『私の男』は2014年6月より全国公開。
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