殺人鬼に9年間監禁された青年の運命は？　ジェニファー・リンチ監督最新作、公開決定

2013年12月29日(日)21:00

殺人鬼に9年間監禁された青年の運命は？　ジェニファー・リンチ監督最新作、公開決定

　鬼才デヴィッド・リンチの遺伝子を受け継ぐ実娘ジェニファー・リンチ監督の最新作『チェインド』が2014年2月1日、日本で劇場公開されることが決定した。デビュー作『ボクシング・ヘレナ』、父デヴィッドと親子タッグを組んだ『サベイランス』など、常に賛否両論を巻き起こすジェニファーが、またしてもスキャンダラスな作品で世界の映画シーンを挑発する。

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　本作は、2013年5月、アメリカ・オハイオ州で10年以上に渡り女性が監禁された事件をヒントに、ジェニファー自らが脚本に携わり、猟奇的殺人鬼の監禁飼育の狂気を描いたホラーサスペンス。父親譲りの巧みな演出で才能をいかんなく発揮している。

　主演の監禁飼育男ボブ役を務めるのは、個性派俳優ヴィンセント・ドノフリオ。『フルメタル・ジャケット』で、いつも海兵隊訓練で失態を繰り返し、最後は精神が崩壊し鬼教官を殺害する役が映画ファンの脳裏に焼き付いているが、本作でもその役柄を彷彿させる異常な監禁男を迫真の演技で表現している。

　ある日、少年ティムと彼の母親は、偶然乗り合わせたタクシーの運転手ボブ（ドノフリオ）によって拉致監禁されてしまう。やがて母親は殺され、鎖でつながれたティムは“ラビット”と命名され、ボブが連れてくる“獲物”の処理を手伝わされる日々を送る。あれから9年、青年になったティム（エイモン・ファーレン）は、自らの人生を切り開くため、地獄から脱出を決心するが…。

　『チェインド』は2014年2月1日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開。「未体験ゾーンの映画たち2014」開催期間中に上映。

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