3月31日をもって終了することとなった、昼の人気バラエティ番組『笑っていいとも!』。ギネスにも認定された32年間という放送期間のなかで、ハリウッド俳優も多数出演した。
【関連】2013年に来日した人気スターをフォト特集で振り返る
これまで『笑っていいとも!』には、テレフォンショッキングへの出演が話題となったトム・クルーズを筆頭に、ロバート・デ・ニーロ、アーノルド・シュワルツェネッガー、ダスティン・ホフマン、ロビン・ウィリアムズ、ショーン・コネリー、シガニー・ウィーバー、ウィル・スミス、リチャード・ギア、など、多くのハリウッドスターが出演してきた。もちろん、その目的は出演している映画などのPRである。そもそも、彼らが来日した理由もプロモーションなのだから、当然と言えば当然だろう。
だが、なぜ『笑っていいとも!』なのだろうか。2013年の年間平均視聴率が6.1%となり、現在の視聴率計測方法に変わった1989年から、25年間連続して同時間帯比較で民放年間視聴率トップを獲得という快挙を成し遂げた、すごい番組であることはわかる。だが、gooリサーチが2013年5月に行った調査によると、“直近1年以内の映画館での映画鑑賞率”がもっとも高かったのが10代男女、次いで20代男女、30代男女と、年齢を重ねるごとに鑑賞率は低下していく。そこにきて、『笑っていいとも!』は昼の12時スタートと、学生や社会人はこの時間になかなかテレビは見られないだろう。となると、ハリウッドスターの出演効果が薄い気がしてしまうのだが…。
「実のところ、PR的な面でいうと『笑っていいとも!』のプライオリティはさほど高くないんです」と、これまで何度もハリウッドスターを『笑っていいとも!』に出演させてきた関係者は話す。「お偉方に『笑っていいとも!』好きがいれば、そこへの出演はマストに近くなりますが、そうでない場合は、“時間がないときのいいとも頼み”というか…」。
おやっ? テレビへの出演は、そんなに簡単なことなのか?
「さすがに、週末に連絡して週明けというのは厳しいのですが、2週間くらい前であれば、ブッキングができるんです。こんな直前ブッキングができるのは、『笑っていいとも!』くらいだと思いますよ。また、同番組のすごいところは、誰もが知っているS級クラスのハリウッド俳優でなくても、生放送と昼というタイミングさえ合えば、意外と誰でもOKなところ。それほどの知名度がなくても大丈夫でしたね」。 また、『笑っていいとも!』に出演の際は、いくつかのパターンにわけられるそうだ。
「トムのテレフォンショッキングは例外として、番組内のコーナーに出るパターン、エンディング前に登場するパターンと、この2つが基本なわけですが、生放送のため何が起こるかわからず、エンディングに十分な時間が取れないことも多い。そんなときは、増刊号で紹介するパターンが加わり、全部で3つにわけられる感じでしょうか」。
ただ、どのパターンであっても、1つだけ注意点があったと付け加える。
「着いてすぐに出演という形は嫌がられました。やはり、生放送なので、早めに楽屋へ入っておく必要がある。ただ、外人の方と日本人は感覚が違い、取材のスタート時間が決まっているのに、平気で寝坊してきたりするんですよ。もちろん、疲れてはいるのでしょうが、時間にルーズな点だけは、気をつけなくてはいけませんでした」。
さらに、映画関係者にとって『笑っていいとも!』がありがたかったのは、すべてが生放送という点。
「ワイドショーも生放送なのですが、単に作品のポスターを持ってPRではなく、登場の合間に映画の予告編や情報を入れるため、その映像を作るのに時間がかかってしまう。そこが大変なんです。一方、『笑っていいとも!』は映像を繋げる必要はなく、スターが出て話すだけでいい。大変さはなかったですよね」。
そんな『笑っていいとも!』も、もうすぐ終了。仕事的な面からも、寂しがる映画関係者は多いことだろう。
では、彼らはどのような経緯で『笑っていいとも!』に登場することとなったのか。その背景を調べてみた。
【関連】2013年に来日した人気スターをフォト特集で振り返る
これまで『笑っていいとも!』には、テレフォンショッキングへの出演が話題となったトム・クルーズを筆頭に、ロバート・デ・ニーロ、アーノルド・シュワルツェネッガー、ダスティン・ホフマン、ロビン・ウィリアムズ、ショーン・コネリー、シガニー・ウィーバー、ウィル・スミス、リチャード・ギア、など、多くのハリウッドスターが出演してきた。もちろん、その目的は出演している映画などのPRである。そもそも、彼らが来日した理由もプロモーションなのだから、当然と言えば当然だろう。
だが、なぜ『笑っていいとも!』なのだろうか。2013年の年間平均視聴率が6.1%となり、現在の視聴率計測方法に変わった1989年から、25年間連続して同時間帯比較で民放年間視聴率トップを獲得という快挙を成し遂げた、すごい番組であることはわかる。だが、gooリサーチが2013年5月に行った調査によると、“直近1年以内の映画館での映画鑑賞率”がもっとも高かったのが10代男女、次いで20代男女、30代男女と、年齢を重ねるごとに鑑賞率は低下していく。そこにきて、『笑っていいとも!』は昼の12時スタートと、学生や社会人はこの時間になかなかテレビは見られないだろう。となると、ハリウッドスターの出演効果が薄い気がしてしまうのだが…。
「実のところ、PR的な面でいうと『笑っていいとも!』のプライオリティはさほど高くないんです」と、これまで何度もハリウッドスターを『笑っていいとも!』に出演させてきた関係者は話す。「お偉方に『笑っていいとも!』好きがいれば、そこへの出演はマストに近くなりますが、そうでない場合は、“時間がないときのいいとも頼み”というか…」。
おやっ? テレビへの出演は、そんなに簡単なことなのか?
「さすがに、週末に連絡して週明けというのは厳しいのですが、2週間くらい前であれば、ブッキングができるんです。こんな直前ブッキングができるのは、『笑っていいとも!』くらいだと思いますよ。また、同番組のすごいところは、誰もが知っているS級クラスのハリウッド俳優でなくても、生放送と昼というタイミングさえ合えば、意外と誰でもOKなところ。それほどの知名度がなくても大丈夫でしたね」。 また、『笑っていいとも!』に出演の際は、いくつかのパターンにわけられるそうだ。
「トムのテレフォンショッキングは例外として、番組内のコーナーに出るパターン、エンディング前に登場するパターンと、この2つが基本なわけですが、生放送のため何が起こるかわからず、エンディングに十分な時間が取れないことも多い。そんなときは、増刊号で紹介するパターンが加わり、全部で3つにわけられる感じでしょうか」。
ただ、どのパターンであっても、1つだけ注意点があったと付け加える。
「着いてすぐに出演という形は嫌がられました。やはり、生放送なので、早めに楽屋へ入っておく必要がある。ただ、外人の方と日本人は感覚が違い、取材のスタート時間が決まっているのに、平気で寝坊してきたりするんですよ。もちろん、疲れてはいるのでしょうが、時間にルーズな点だけは、気をつけなくてはいけませんでした」。
さらに、映画関係者にとって『笑っていいとも!』がありがたかったのは、すべてが生放送という点。
「ワイドショーも生放送なのですが、単に作品のポスターを持ってPRではなく、登場の合間に映画の予告編や情報を入れるため、その映像を作るのに時間がかかってしまう。そこが大変なんです。一方、『笑っていいとも!』は映像を繋げる必要はなく、スターが出て話すだけでいい。大変さはなかったですよね」。
そんな『笑っていいとも!』も、もうすぐ終了。仕事的な面からも、寂しがる映画関係者は多いことだろう。
編集部おすすめ