放送が目前に迫る人気アニメシリーズの『ジョジョ』第3部を描く『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース』。本作からファンが待ちに待ったであろう、“幽波紋(スタンド)”が登場する。
今回、“『ジョジョ』好きの映像関係者”3人による座談会を実施、第3部に突入する新テレビアニメシリーズに期待することを語ってもらった。

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 ジョジョについて話を聞いたのは、学生時代からジョジョを愛する3人。第4部から『ジョジョ』に心を奪われたまま今に至るA氏(34歳)、高校生の頃は「本当にスタンドがいるのでは?」と思い込んでいたB氏(31歳)、シリーズ初の女性主人公・空条徐倫が活躍する第6部からハマったC氏(26歳)。3人とも、某テレビ番組に出てきたジョジョ好き芸人たちに引けをとらないジョジョ愛の持ち主である。

 第3部は、第2部の主人公ジョセフ・ジョースターの孫、空条承太郎が主人公。宿命の敵DIOの影響で危篤状態に陥った母親を救うために承太郎は、ジョセフ、モハメド・アヴドゥル、花京院典明、ジャン=ピエール・ポルナレフ、イギー(犬)といった仲間と共に、DIOが潜むエジプトへ旅立つというストーリーが描かれる。

 本作からいよいよ登場するスタンド。そのスタンドについて「みんな、それぞれがスタンドの動きを想像しているから、どのように描かれるのかが気になる」とB氏。“スタンドは基本話さない”ということもあり、承太郎のスタンド・スタープラチナが戦う際の「オラオラオラオラオラオラ」などの声(?)の演出などもどのようになされているか、原作に忠実なのかなど気になる点は多い。

 ジョジョ愛をこれでもかと自由に話しまくる3人だが、A氏が第3部についてスタンド登場以外で第1部、2部と違う点を上げた。「第1部、2部はバトルマンガだと思うのですが、第3部は、ただ主人公が強くなっていくだけではなくて、頭も使いながら戦う。そこが違うんです」と力説。
また「当時の『週刊少年ジャンプ』では珍しいことに、主人公(承太郎)が修行していないんです。それに、賭け事などもする。ジャンプ作品の持つ友情・勝利・努力という枠組みから外れたんですよ! そこが第3部のすごいところ」と熱が込もる。 第3部は、主人公・承太郎の母ホリィを救うため、様々な敵を倒しながらDioのいるエジプトへ向かうというストーリーなのだが、そのDioにたどり着くまでに倒す敵というのが、第1部、2部に比べると格段に多い。そのため、「ストーリーをあまり省かないで描いてほしい」とB氏は願うが、原作通りに全ての敵を登場させるのは難しいだろうとファンの間でも思われている。だからこそ、「ここだけは描いて欲しい」と願う名シーンを3人に訊いた。

 「花京院(典明)がレロレロするところを、きちんと描いて欲しい」(A氏)。「アブドゥルのお父さん(!?)が登場する島のシーンです。あのエピソードは、ポルナレフが反省するシーンでもあるので、そこが見たい。あとイギーのメチャカッコイイ最後に期待です」(B氏)。「ポルナレフのトイレシーンです。エンヤ婆に操られて便器に顔をつけちゃうシーンなどを見たいです。
あのギリギリ感をどう描くのか気になる」(C氏)と三者三様の答えが返ってきた。ちなみに筆者は、スタンド使いの犬イギーとDIOの館周辺を警護するスタンド使いの隼・ペットショップとの戦いが楽しみ。

 過去にOVA化もされた第3部。TVアニメ版では声優も一新、今回は小野大輔(空条承太郎役)、石塚運昇(ジョセフ・ジョースター役)、平川大輔(花京院典明役)、小松史法(ジャン・ピエール・ポルナレフ役)、三宅健太(モハメド・アヴドゥル)と人気声優が顔を揃えた。新旧を見比べることができる点においても4月4日からの放送が待ち遠しい。(取材・文:鈴木沙織)
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