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人は、記憶を積み重ねて、友情や愛情を育んでいくものだ。しかし本作のヒロイン・香織には、「一週間で友達との記憶が消えてしまう」という切なすぎる秘密があった。1話「友達のはじまり。」では、香織の秘密を知らない長谷祐樹が、何としても彼女と友達になりたい!と猛アタック。「友達を作ってはいけない」と悩み、祐樹を避けるようにしていた香織だが、重たい荷物を一緒に運んでくれた祐樹に、こう声をかけずにはいられなかった。「あ、えっと、手伝ってくれて、ありがとう…ございました!」。ひた隠しにしていた香織の性格の良さがにじみ出る一言だった。
大きな感動を呼んだのが、4話の「友達とのけんか。」。記憶が戻るきっかけになればと、祐樹の提案で日記をつけるようになった香織。しかしある日、ちょっとしたすれ違いからケンカをしてしまう2人。
毎回、香織の言葉にドキドキしっぱなしの祐樹だが、そんな中でも心を動かされたのが、6話『友達の母親。』で飛び出した香織のいじらしいお願い。「日記を読み返すと、毎週月曜日に必ず入っている言葉があるの。また俺と友達になってくださいって。ねえ、長谷君、来週もその言葉を楽しみにしていて良いですか?」。友達ができた喜びを噛み締め、恥ずかしそうに微笑む香織に思わず、胸キュン。祐樹はこの笑顔のためならと、勇気を出して、何度も、何度でも友達になろうと決心する。
振り返ってみて印象的なのは、いつだって香織が「ありがとう」と感謝の言葉をきちんと伝えられること。彼女を見ていると、その言葉の持つ温かさに気づかされ、きちんと「ありがとう」と言える女の子こそ、女子からも男子からも愛される秘訣だと実感する。
毎週、私たちの心の癒しとなってくれていた香織だが、最終話に近づいた放送では、彼女の過去を知る九条一が現れて、祐樹と香織の関係も大きな転換期が訪れる。果たして、香織の長谷への「好き」は恋なのか。長谷の思いは成就するのか。一歩ずつ、一歩ずつ近づいてきた2人に、晴れやかな笑顔が戻ることを期待したい。