月刊「ヤングエース」(KADOKAWA)で連載中の漫画をベースに、アブノーマルかつ過激に女子高生の拷問を描いたSMラブコメ映画『ちょっとかわいいアイアンメイデン』。学園公認で拷問を研究する「拷問部」に入部し、一流の拷問人へと成長していくヒロインを演じたのが、若手女優の木嶋のりこだ。
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配給のKADOKAWAといえば、最近は映画『私の奴隷になりなさい』『フィギュアなあなた』『甘い鞭』などR指定作品を連発してきた。木嶋も「きっとヌード系作品になりそうだ、という予感はあった」とオファー当時は不安を抱いていたが「それ以上に私に声をかけてくれたのが嬉しい。ドキドキしたけれど、この作品が私を呼んでいる光に思えた」と挑戦への決意は固まった。ところがヌード以上にハードだったのが、他でもない肝心要の拷問シークエンスだった。
「ある程度の予想はしていたけれど、打ち合わせを重ねて拷問器具の話になるうちに『おおお~?』って」とショックを受けた当時を振り返るも「やると決めた以上、とことんやろうと思った。中途半端は嫌。その結果、ヌード以外での初体験をたくさんしました」と笑う。撮影前の準備からして、普通の映画とは違う。「鞭の使い方、縛り方、縛られ方をプロの縄師の方を招いてトレーニングしました。縄師の方に『君は素質がある』と言われたのが嬉しかった。裁縫とか細かい作業が好きなので、その器用さが縄系拷問に役立ちました。
様々な器具を使用した責め苦を受けた木嶋だが、その中でも人生で初めて死を意識した拷問が思い出深いという。「それは体の自由を奪われながらの水責めです。拷問トレーニングの際はコップ一杯くらいの水で『鼻から息を吸わなければ大丈夫』と言われていたのに、本番ではバケツが出てきた。魚の幻覚が見えたくらい溺れました」と恐怖の瞬間を回想する。カットがかかった瞬間、激怒してもいいレベル。しかし木嶋は「監督に殺されるのかな? まあそれでもいいか、とボンヤリ思ったくらい。覚悟を決めていましたからね」と尋常ならざる女優魂を覗かせる。 精神崩壊ギリギリでもあった。それは5センチほどの巨大ミルワームを下着姿の状態で大量に体に這わせる場面。「虫が世界で一番苦手なだけに、本気で泣きました。そこで吉田浩太監督から『まだいけるっしょ?』と言われたときに、この映画の中での一番の拷問人は監督だと悟りました」と真性の拷問人の姿を目撃する。
全身全霊で駆け抜けた撮影期間。そのモチベーションには「売れないことへの悔しさ」もある。現在26歳。映画『片腕マシンガール』で印象的な存在感を残したものの、残念ながらその後に決め手がない。「売れていくほかの女優さんたちに羨ましい思いもあります。だからこそ『負けないぞ!』という気持ちは誰よりも強い。今回の映画のプロデューサーから『決断できる子とできない子がいる。中途半端に続けるのもいいけれど、決断できる子は違う』と言われました。確かにそうだと胸に響いた」と不退転の姿勢。
ヌードになることに対して、批判的な向きもあるだろう。しかし木嶋は「良くないという意見もわかる」としながらも「でも私は今まで応援してくれたファンには、絶対に今回の作品で恩返しできるという100%の自信があった。だからこそ覚悟を決めて、やってやるぞ! という気持ちになれた」と心境を明かす。衣服だけでなく、身も心も裸になったからこそ、成長を実感。「今までとは違う自分を出して、今後も沢山の映画に出演できるような女優として羽ばたいていきたい」と未来への誓いを立てている。
映画『ちょっとかわいいアイアンメイデン』は7月19日より池袋シネマ・ロサほか全国公開。
本作で気合の初脱ぎに挑戦した木嶋だが、撮影現場には初ヌード以上のハードルが存在していた。「人生で初めて死ぬかと思った」という、その理由とは?
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配給のKADOKAWAといえば、最近は映画『私の奴隷になりなさい』『フィギュアなあなた』『甘い鞭』などR指定作品を連発してきた。木嶋も「きっとヌード系作品になりそうだ、という予感はあった」とオファー当時は不安を抱いていたが「それ以上に私に声をかけてくれたのが嬉しい。ドキドキしたけれど、この作品が私を呼んでいる光に思えた」と挑戦への決意は固まった。ところがヌード以上にハードだったのが、他でもない肝心要の拷問シークエンスだった。
「ある程度の予想はしていたけれど、打ち合わせを重ねて拷問器具の話になるうちに『おおお~?』って」とショックを受けた当時を振り返るも「やると決めた以上、とことんやろうと思った。中途半端は嫌。その結果、ヌード以外での初体験をたくさんしました」と笑う。撮影前の準備からして、普通の映画とは違う。「鞭の使い方、縛り方、縛られ方をプロの縄師の方を招いてトレーニングしました。縄師の方に『君は素質がある』と言われたのが嬉しかった。裁縫とか細かい作業が好きなので、その器用さが縄系拷問に役立ちました。
プロフィールに“特技・縄縛り”と追記したいくらい」と無邪気に喜ぶ。
様々な器具を使用した責め苦を受けた木嶋だが、その中でも人生で初めて死を意識した拷問が思い出深いという。「それは体の自由を奪われながらの水責めです。拷問トレーニングの際はコップ一杯くらいの水で『鼻から息を吸わなければ大丈夫』と言われていたのに、本番ではバケツが出てきた。魚の幻覚が見えたくらい溺れました」と恐怖の瞬間を回想する。カットがかかった瞬間、激怒してもいいレベル。しかし木嶋は「監督に殺されるのかな? まあそれでもいいか、とボンヤリ思ったくらい。覚悟を決めていましたからね」と尋常ならざる女優魂を覗かせる。 精神崩壊ギリギリでもあった。それは5センチほどの巨大ミルワームを下着姿の状態で大量に体に這わせる場面。「虫が世界で一番苦手なだけに、本気で泣きました。そこで吉田浩太監督から『まだいけるっしょ?』と言われたときに、この映画の中での一番の拷問人は監督だと悟りました」と真性の拷問人の姿を目撃する。
それでも「吉田監督が撮影中にMになっていたら成立しなかったはず。最後までドSでいてくれたからこそ成り立った作品」とその鬼畜ぶりに感謝。ちなみに吉田監督のドSぶりは最後まで貫かれたそうで、木嶋のクランクアップは、胸に虫をのせたアップのカットだったらしい。
全身全霊で駆け抜けた撮影期間。そのモチベーションには「売れないことへの悔しさ」もある。現在26歳。映画『片腕マシンガール』で印象的な存在感を残したものの、残念ながらその後に決め手がない。「売れていくほかの女優さんたちに羨ましい思いもあります。だからこそ『負けないぞ!』という気持ちは誰よりも強い。今回の映画のプロデューサーから『決断できる子とできない子がいる。中途半端に続けるのもいいけれど、決断できる子は違う』と言われました。確かにそうだと胸に響いた」と不退転の姿勢。
ヌードになることに対して、批判的な向きもあるだろう。しかし木嶋は「良くないという意見もわかる」としながらも「でも私は今まで応援してくれたファンには、絶対に今回の作品で恩返しできるという100%の自信があった。だからこそ覚悟を決めて、やってやるぞ! という気持ちになれた」と心境を明かす。衣服だけでなく、身も心も裸になったからこそ、成長を実感。「今までとは違う自分を出して、今後も沢山の映画に出演できるような女優として羽ばたいていきたい」と未来への誓いを立てている。
映画『ちょっとかわいいアイアンメイデン』は7月19日より池袋シネマ・ロサほか全国公開。
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