桃知みなみ(通称:もっち)をご存知だろうか。大きな瞳にニッコリとした口元、一度見たら忘れないであろう唯一無二のルックスを持つ、おそらく世界でただ一人の「アニメちっくアイドル」だ。
阿佐ヶ谷アニメストリートからのニコ生配信や、TV番組への出演、イベントMCやアニソンDJなど多彩な活躍をみせているが、謎に包まれた彼女の素性を探るべく、インタビューを行った。

【関連】アニメちっくアイドル・桃知みなみ<インタビュー拡大写真>

 ネットで検索してみると、彼女の関連検索にはじつに不可解なキーワードが並ぶ。名前のあとには「中身」「正体」などの不穏な言葉が続くが、果たして聞いてもよいものだろうか…。恐る恐るではあったものの、気になったなら聞かねばならんと思い、率直に目の前にいるのが“桃知みなみ”そのものなのかを尋ねてみた。

 「見たまんまだもっち。生まれながらにしての、アニメちっくアイドルだもっち」。

 年齢は18歳。お父さんであるパパもっちの繋がりがきっかけで、2008年末から現在の活動をスタートさせたそうだ。ところで、名字の響きから似た名前のアイドルをどうしても思い浮かべてしまうのだが、こちらも気になったので伺った。

 「よく間違えられるけど、もっちは名字が“桃知”で、嗣永さんは愛称が“ももち”だもっち。ただ、テレビやイベントで共演したり、過去に“どっちが本当のももちか?”という企画をやったこともあるもっち」。

 互いに意見を重ねた結果、最終的には、アイドル界でいう平仮名の「ももち」は嗣永桃子だと決まったそうだ。
しかし、共演時に会話を交わしたり、いっしょに写メを撮ったりと交流はあるという。 そして現在、桃知みなみの活動は多岐にわたっている。アイドルを軸としながらも、プロレスのリングアナやアニソンDJ、ライトノベル化(進行中)、メディアへの出演など、様々な人々とのコラボレーションを果たしている。アジアを中心に海外へ向かう機会も多いようだが、現地の人びとからの歓迎ぶりに驚いたそうだ。

 「アジアへ行ったとき、空港でものすごく大きな垂れ幕があったので感動したもっち。行く前は正直、受け入れてもらえるかどうか不安だったけど、ネットでみなさん見てくれていたのか、日本語で写真入りのものを掲げながら歓迎してくれたのがうれしかったもっち」。

 また、現在は、阿佐ヶ谷アニメストリートをホームグラウンドとして、ニコ生から『桃知みなみのひみつ基地。』を定期配信している。道行く人が飛び入りで参加したりと、アットホームな雰囲気漂う放送が好評だが、商店街の人たちに支えられながら配信を続けているそうだ。そこで、自身のホームである阿佐ヶ谷アニメストリートへの思いを聞いてみた。

 「昔ながらの商店街のような、人情味や暖かさを感じられる場所だもっち。じつは、ニコ生の配信場所が事情によりなくなりかけたときも、商店街の人たちが“ウチでやりなよ”ってたくさん声をかけてくれたもっち。
この場所はきっと、これから“世界に向けて育っていく商店街”だと思うので、その一役を担えるようになっていきたいと思うもっち」と言って、彼女はいつもの笑顔を見せた。

 多彩な活躍をみせる桃知みなみ。阿佐ヶ谷から世界へ向けて、日本を代表するアイドルの一人として今後ますます羽ばたいていってほしい。TV出演、ニコ生配信、プロレスのリングアナ、ライトノベル化プロジェクト…桃知みなみの多岐に及ぶ活躍の詳細は公式サイトまで。(取材・文・写真:カネコシュウヘイ)
編集部おすすめ