「ブロードウェイミュージカル『シカゴ』宝塚歌劇100周年記念OGバージョン」の制作発表記者会見が17日に都内で行われ、元宝塚トップスターの峰さを理、麻路さき、姿月あさと、和央ようか湖月わたる水夏希、朝海ひかる、貴城けい、大和悠河が出席した。

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 宝塚歌劇団がイメージを打ち破るセクシーでスタイリッシュな世界観に初めて挑戦する本作。
世界的に見ても『シカゴ』が女性キャストのみで演じられるのは初めての試みで、ブロードウェイをはじめ世界から注目されている。

 会見冒頭、演出の吉川徹は「この作品は清く正しく美しくありません(笑)。この『シカゴ』の世界に、この美しきレディーたちがどのように体当たりしていくか、それが最大の見どころであり、最大のチャレンジです。我々のライバルはブロードウェイです」と挨拶。

 ビリー・フリンを演じる峰は「顔合わせのときに演出の吉川さんが『シカゴファミリーへようこそ』とおっしゃってくださいましたが、まだ私は実感が沸いておりません。今から稽古をして初日には自信を持って“シカゴファミリー”なんだと言えるようにまい進していきたいと思います」と意気込みを語り、ヴェルマ・ケリーを演じる和央は「私は日本での『シカゴ』初演のメンバーでした。
6年ぶりに同じケリー役で参加できることを嬉しく思いますし、年を取って涙腺が緩くなったからか、お稽古が始まった最初の日にウルッとしてしまいました」と嬉しそうに語った。

 宝塚在団時代との違いについて質問が飛ぶと、峰から「これは下級生から」と一言。これにタジタジになりながらも、大和は「現役中は皆さん男役だったので、すごく新鮮で今までにないものが生まれてくるのではないかとワクワクしています」と期待に胸を膨らませた。また、姿月は「アメリカのブロードウェイとの契約で、全員黒い稽古着など、事細かな“シカゴファミリー”としての契約があるということが今までの100周年宝塚とは違います。これができたら、また200年続くキッカケであり、私たちがしなければならないことだと思います。大変怖いことだと思いますが、勇気を持って進まなければならないことだと思います」と決意を固めた。


 「ブロードウェイミュージカル『シカゴ』宝塚歌劇100周年記念OGバージョン」は11月1日から9日まで・12月10日から19日まで東京国際フォーラムにて、11月19日から30日まで大阪・梅田芸術劇場にて、12月5日から7日まで愛知・刈谷市総合文化センターにて上演。