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2013年にTV放映されたアニメ『進撃の巨人』。ミカサはエレンの幼なじみで家族、そして第104期「訓練兵団」を首席卒業したエリートだ。石川は、冷淡な思考と情熱的な感情の2面性を持つ難しい役所のミカサを演じ、原作と変わらぬ存在感をアニメ版でも表現した。
助演女優賞を受賞した際、“とにかく突っ走ってきた”とコメントしていた彼女に今の心境を尋ねた。すると「あまり変わっていません」とはにかみつつ、来たお仕事を一つ一つ一生懸命やっていますと答えた。そして最近、劇場版『進撃の巨人』を見たときのことを振り返った。「落ち着いて見ることができました。当時はきっと、そのときにしか出せない全力を出したので、それはそれで正解だったと思います。けれども『もっとこうしたい』という点は色々ありましたね」と向上心の高さを垣間見せた。
『進撃の巨人』出演後、周囲の反響も少なくなかったという。「日頃アニメを見ない友達から『見たよ!』と声をかけられたり、学校の先生である友達から『子供たちから人気だよ』と教えてもらったり。海外イベントに行く機会も増えました」先日、イタリア・ルッカで開催された世界最大級のコミック・ゲームイベント「Lucca Comics&Games 2014」に参加した石川は「進撃」ブームの広がりを感じたという。「調査兵団コスプレの方も多く、世界中の人が『進撃』を見ていると実感しました。イタリアはDVDがこれから発売されるみたいで、作品がもっと“進撃”していくと思います」。 石川演じるミカサは「エレン命!」な女性。石川のお気に入りはハンジ・ゾエだ。「“巨人好きの変人”と周囲から不思議な目で見られがちですが、普通なら仲間を殺されて憎い気持ちが芽生えるはずなのに、愛を持って巨人を理解しようと努力します。なかなかできない大切なことをやっていて、カッコいいと思います」。
世間では、原作者の諫山創氏がすでに作品のラストを考えているとの噂も広まっている。そこで彼女に『進撃の巨人』のラストを思い描いてもらった。「ラスト!? うーん皆生きているといいな、と思います。
最後に今後の抱負を尋ねると石川は、「私はお芝居をやるのが一番好きです。テレビでも舞台でもアニメでも、お芝居の時間が一番幸せを感じます。それぞれ技術に違いがあってうまくいかないときもあり、先輩の演技を見てこんな風に芝居できたら、と憧れることも多々あります。そこを突き詰め、アニメでも舞台でも『この人にしかできない芝居がある』と評価される役者になっていきたいです。そんな説得力のあるお芝居ができるよう、これからもっと精進していきます」と深々お辞儀した。(取材・文・写真:桜井恒二)
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