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“オレオレ詐欺”“悪徳商法”など老人を食い物にして荒稼ぎするチンピラ軍団に立ちあがったのは、家族から冷遇されたり、生活保護を受けたり、長期入院中だったりする元ヤクザの老人たち。その元ヤクザを演じるのが、藤竜也(龍三親分)、近藤正臣(若頭のマサ)、中尾彬(はばかりのモキチ)、品川徹(早撃ちのマック)、樋浦勉(ステッキのイチゾウ)、伊藤幸純(五寸釘のヒデ)、吉澤健(カミソリのタカ)、小野寺昭(神風のヤス)。子分を七人にしたのは、北野監督いわく「黒澤明監督へのオマージュ」だという。
北野監督による久々のコメディタッチな作品でありながら、その顔触れはさながら“邦画界のアベンジャーズ”。北野監督は「お笑いの人がやると、芸人の性としてアドリブとか変にボケようとかする。台本の段階で、そのまま繋げれば笑えるようになっているので、余計な事をされると全体のバランスが崩れる恐れがある」とベテラン俳優陣を配した狙いを明かす。そこには「どんなベタなネタであっても、真面目な役者さんが上手く真面目にやればやるほど、その面白さは増す」と“ビートたけし”としての笑いの嗅覚が働いている。
北野組初参加でコメディもほぼ初という藤は「僕自身、コメディとは思ってやっていなかった。もらった役を一生懸命やっただけで、笑わそうとは思っていませんでした。初めての北野監督作ですから、久々に緊張した現場でした」と振り返るが、中盤で見せる馬券場での“指詰めネタ”は、真面目にやっているからこそ笑いの要素がより強くなる。真面目に演じている本人とキャラクターとしてやっている事のギャップが、本作の笑いの要ともいえる。 藤は北野組のスピーディーな現場にも驚いた。
藤らベテラン俳優をバスに乗せてのカーチェイスについて北野監督が「ハリウッドお得意のCGアクションはリアル感がなくて物足りない。商店街のセットを本当に壊すのには快感と共に、アナログの面白さがある。本物ならではの想像を超えるハードさも生まれる」というように、カーチェイスでの破壊シーケンスは本物志向。
乗車した藤は「テーマパークのジェットコースターのようだった。相当な遠心力もあるし、皆で必死にポールにしがみついていました」と苦労を滲ませる。そんなベテラン勢の熱演に北野監督は「誰も文句を言わなかったし、アクションシーンの大半は本人たちがやってくれました。上手い役者を集めると楽だよ。あとは初日まで生き延びてくれる事を祈るばかり」と感謝の毒舌だ。
映画『龍三と七人の子分たち』は、4月25日より全国公開。
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