ギレルモ・デル・トロが『サイレントヒル』新作中止と小島秀夫監督への思いを激白
小島監督には「地球の果てまで付いていく」というデル・トロ監督(C) AFLO 画像（1枚）
　コナミの人気ゲーム『メタルギア』シリーズの小島秀夫監督と映画『パシフィック・リム』のギレルモ・デル・トロ監督がタッグを組み、海外ドラマ『ウォーキング・デッド』のノーマン・リーダス主演で開発が進められる予定だったホラーゲーム『サイレントヒル』最新作『Silent Hills（原題）』。4月末に突如、開発中止になった件について、デル・トロが胸中を明かした。


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　IGNのインタビューでデル・トロは「小島と私のコラボレーション、会合、築き上げていた友情は美しいものだった。方向性も決まり、新しいプラットフォームをどのように推し進めるかについても我々の意見は一致していた。とても楽しんでいた」とコメント。

　技術を駆使して、できうる限り最先端のホラーを家庭にもたらしたいと考えていたというデル・トロ監督。雰囲気がひしひしと伝わってくるものにしたかったと語り、「『サイレントヒル』を最高のゲームにしたのはその雰囲気だったが、アクティブで緊張感たっぷりの一連の山場があった。…本当に誰かが心変わりしてくれることを願うよ。それで我々が再び企画に取り掛かれるようになるとね。とにかく、とても斬新な考えがあったから、万が一の開発再開に備えてネタバレはしたくない」と、一縷の望みを残している。

　インターネット上で開発再開を求める嘆願運動と署名集めが行われていることを認識しているというデル・トロ監督は、自身も署名し、誰かが注目することを願っているという。また、コナミと小島の別離は全く予期していなかったことだったそうで、2012年の「inSane（原題）」に続き2度目のゲーム開発頓挫に遭い、動揺を隠せなかったそうだ。

　落胆しつつも希望を捨てていない様子のデル・トロ監督。「秀夫とは今でも連絡を取り合っている。
彼は分かっている。何であろうと、私が地球の果てまでも付いていく唯一の男は彼だとね。救済できることがあるのなら、私はこの上なく嬉しく思う」と語り、インタビューを締めくくったという。
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