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『ワカコ酒』は、「月刊コミックゼノン」(発行:ノース・スターズ・ピクチャーズ 発売:徳間書店)で連載中の同名人気漫画が原作。美味しいお酒と食べ物が好きな26歳・OL村崎ワカコの、仕事後の最大の癒やし“一人呑み”を満喫する姿を描く。沢城演じるワカコは、言わずもがな呑兵衛女子であり、偶然みつけたお店も躊躇うことなく暖簾をくぐり、食べたい料理とお酒がぴったりと合わさった瞬間、全身が高揚感に包まれて、思わず「ぷしゅー」と幸せの吐息をもらすという女性だ。
「『ぷしゅー』もさることながら、こんなに雄弁な“ひらがな”があっただろうか…と。なんて味わい深いひらがなが沢山あるのだろうという印象でした」と、本作の第一印象について語った沢城。原作コミックでは、ワカコが食事をするシーン一コマ一コマに擬音が書いてあり、お酒と食事を堪能するワカコの心の声を言葉豊かに表現する。原作同様、TVアニメも「“味わう”という、すごくじんわりした豊かな時間をきちんと描いている」と本作の内容について触れ、「ワカコが食べたり呑んだりする姿は、とってもチャーミングです」と笑みを浮かべる。
そして、やはり『ワカコ酒』といえば実写ドラマでも評判となったワカコの口癖「ぷしゅー」だ。沢城は「みなさん、気になるところですよね…」と、ほんの少し声を落とし気味に話し出す。「リアルに近い吐息のようにやる方法、アニメだから少し盛ってはっきり言葉にしてしまう方法、選択肢はいくつかあったと思うのですが、とりあえず第1話のテストで『ぷしゅー』を言ったあと、何を言われるかなーなんてドキドキしていたのですが……(監督に)『みなさん、そんな感じで大丈夫なので本番いきまーす』みたいな」と、第1話アフレコを振り返り、言い回しなどに指示がなかったことを明かす。何も言われなかったことに沢城自身も戸惑ったようで「あれ???って。
本作では呑兵衛女子“ワカコ”を演じる沢城。それにならい、自身のことを“●●女子”と表現するなら…と訊くと、うーんと首をかしげたものの「“鈍感女子”…ですね」と表現する。その理由として「気にならない割合が人より大きくて…。私が“大体それぐらいでいいんじゃない”と思うものは、それぐらいじゃよくないみたいです」とのこと。「料理でも、ちょっとぐらい火が通ってなくても…賞味期限が過ぎてても…大丈夫でしょ!ってな感じなので…。雑ですね(笑)」と一言。ただ「仕事は別なんですよね」と口にし、どうやら沢城はプライベートのみ“おおらか”な女性になってしまうようだ。(取材・文:鈴木沙織)
沢城が「“味わう”というリアクションは命がけで演じた」と口にするTVアニメ『ワカコ酒』は7月5日より毎週日曜、夜10時27分~10時30分にTOKYO MX、サンテレビで放送中。