ダークヒーロー誕生前を描く話題の海外ドラマ『GOTHAM/ゴッサム』で、ゴッサム市警殺人捜査課・科学捜査官エドワード・ニグマ役を務めるコリー・マイケル・スミスと、将来バッドマンとなるであろうブルース少年が暮らすウェイン家の執事アルフレッド・ペニーワース役を務めるショーン・パートウィーが来日。役を演じる上での心境や、「ゴッサム・シティのセットは驚異だ!」と大絶賛する豪華なセットについて話を聞いた。


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 本作は、ゴッサム・シティを舞台に、ジェームズ・ゴードン刑事の若かりし頃を圧倒的なスケールで描いたクライム・アクションドラマ。全米では昨年9月に放映がスタートし、第1話の視聴者数が全米1200万人を突破、今年1月には第2シーズンの製作が決定している。製作総指揮・脚本は、海外ドラマ『THE MENTALIST/メンタリスト』『ROME[ローマ]』などを手掛けたブルーノ・ヘラーが務める。

 既に全米では第1シーズンの放送は終了しているものの、コリーとショーンの共演シーンはまだ撮られていないが、一緒に来日を果たし、すっかり信頼関係が出来ている様子。コリーは「先輩俳優との共演で学ぶことは多い。ながめているだけでも刺激を受けるんだ」とショーンに尊敬の眼差しを投げる。そんなコリーにショーンも「役者という仕事の素晴らしいことの一つは年齢差別がないということなんだ。若い才能と一緒に仕事が出来るということは喜びでもあり、驚きでもある」と応える。既にお互いの絆は強い。

 人気ヒーロー「バットマン」シリーズに登場するキャラクター、エドワード・ニグマとアルフレッド・ペニーワースを演じるにあたり、これまで描かれてこなかった部分を演じることでの苦労はあるのだろうか。ショーンは「視聴者たちの先入観が一番心配だった」と語り、コリーも「原作のファンの人で、自分が演じているニグマ、のちのリドラーを見て、『エドワードはこんなこと、そんなことはしない!』といった反応を見せる人がいる」とそれぞれが視聴者の反応を気にしている様子。 また、同作ではストーリーだけでなくディテールに凝ったゴッサム・シティのセットも話題を呼んでいる。
実際に現場に立った感想を聞いてみると、ショーンは「驚異だった!」と目を大きく開き、驚きを表現する。「ブルース・ウェインの邸宅、特に、書斎がすごい。感動したよ。市警本部もあまりのすごさにパニックになった。ヤバイ!このセットに見合う演技をしなくちゃって」と豪華なセットに身の引き締まる思いになったと述懐した。コリーも「細かなものにも気が配られていて、新聞の日付もちゃんと入っている。リアルだし、とにかくすごい。多くのインスピレーションを受けたよ」と大興奮。

 さらに、ショーンにブルース・ウェインの少年時代を演じているデヴィッド・マズーズの印象を聞いてみると、「ものすごい才能の持ち主なんだ。集中力がハンパない。僕の実の息子も14歳で同じ歳なんだけど」と小さな共演者を称賛した。

 幼くして両親を亡くしたウェイン家の御曹司、ブルース少年がいかにして伝説のダーク・ナイトへと成長していったのか、そして、後にバットマンの理解者となるジェームズ・ゴードン刑事との関係性が細やかに描かれていく。
また、ペンギンやリドラー、キャットといった有名なヴィラン(悪役)たちが、どのようにして生まれ成長していったのかも描かれている。(取材・文・写真:福住佐知子)

 海外ドラマ『GOTHAM/ゴッサム』は、ワーナー・ホームエンターテイメントより7月22日DVDレンタル&デジタルレンタル開始、ブルーレイ&DVDコンプリート・ボックスは9月9日発売。(ブルーレイ1万6200円+税/DVD1万4300円+税)デジタルセルは現在配信中。海外ドラマ専門チャンネルAXNで毎週月曜22時ほか放送中。
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