平成28年春スタートのNHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』のヒロイン発表会見が、31日、同局にて行われ、約2500名の中から選ばれたヒロイン役の女優・高畑充希がお披露目された。記者会見で高畑は、「昭和の時代を駆け抜けた女性の役で、スピード感がありエネルギッシュな、朝観ているだけで元気が出る作品になれば」と意気込みを語った。


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 今回、高畑が演じる小橋常子は、父親を亡くしたあとお父さん代わりとなって、家族を引っ張っていく“おやじヒロイン”になるという。高畑は「私はおじさんくさいと言われることが多くて、おやじヒロインと聞いてビビっときました」と微笑む。

 「父のようであり姉である常子。現場ではお姉ちゃん風を吹かせられるようにしたいです」と意気込む。おじさんくさいと言われる理由を尋ねられると、「あまり動揺が顔に出ず、いつも同じテンションというところかな。キャピキャピっとした若さがなくて…。
好きなものは日本酒とお刺身です」と笑う。

 ヒロイン決定を聞いた瞬間は「ぽかーんとしていました。実感がわかず、今もふわふわしている状態です」と話しつつも、「でも今は戦に向かう前の兵士のような気持ちです」と顔を引き締める。撮影が始まると「現場に来るのが楽しくなるような現場にしたいです。みんなのパワーをぎゅっと凝縮して攻めていけるように」と、ここでも武将ふうのコメントを残した。

 そんな高畑を同局・落合将プロデューサーは「お芝居を見ても、お話をしていてもとても輝きがあった。
またオーディションで、いきなりアドリブの芝居をふってもまったく動じなかった。高畑さんの背中を見て、昭和の時代、家族を引っ張って行った小橋常子の背中を見た気がしました。生命力のあるヒロインです」と太鼓判を押した。

 連続テレビ小説『とと姉ちゃん』は来年4月4日よりスタート。戦前の静岡県遠州が舞台。常子は染料会社の部長の父を持つ、三人姉妹の長女として、経済的に不自由もなく幸せな生活を送っていたが、父親の病死から生活が一変。
働きに出た母に代わって、家事一切や妹たちの教育も引き受け、父親代わりの“とと姉ちゃん”として家庭を引っ張る。なお高畑は『ごちそうさん』で希子役を演じており、2度目の朝ドラ出演となる。