『がっこうぐらし！』『Charlotte』『監獄学園』…　“異色学園”アニメに注目

　猛暑に襲われた日本列島。ここ数日落ち着きつつあるが、今期のTVアニメはまだまだ最高にホット！特に存在を見せつけているのが、“異色学園もの”だ。そこで、学園を舞台にしながらも、驚くような発想と展開で視聴者をクギ付けにしている3作品をご紹介。

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　1本目にあげたいのが、今期最大のギャップアニメ『がっこうぐらし！』。主人公となるのは、ムードメーカーのゆきをはじめとする「学園生活部」の4人。顧問のめぐねぇに見守られながら、授業に部活にと賑やかに毎日を過ごしている。キャラやオープニング曲もかわいらしく、「ふわふわの日常系が始まったぞ！」と思いきや、1話のクライマックスで急転直下。

　校舎の窓ガラスがバリバリに割れ、校庭にはゾンビと化した生徒たちが徘徊。なんと、日常系ゾンビアニメだった！どうやら何らかのショックで、ゆきは恐怖から目を閉ざしてしまい、ゆきだけが“優しい世界”を生きている様子。彼女の信じる世界。そしてゾンビの襲撃から彼女を守ろうと、学園生活部の部員たちは奮闘するのだ。ゾンビがいつ襲ってくるのかというスリルも満点。微笑ましいやり取りもハラハラとしながら見つめるという、新鮮な緊張感を味わえる本作。何もかもが伏線に見えてきて、どの瞬間も見逃せない。　続いて、『CLANNAD』や『Angel Beats！』などで知られる麻枝准による完全新作アニメ『Charlotte（シャーロット）』。特殊能力者を国家や科学者から保護している学園を舞台に、あらゆる能力を持った少年少女たちが繰り広げる青春ストーリーだ。

　本作で注目したいのが、ヒロイン・奈緒の魅力。一見クールに見えるものの、「特殊能力を持った少年少女たちを守る」という使命感にかられて生徒会活動に従事する彼女。話数を重ねるごとに奈緒の熱い部分や悲しい過去が明らかになるなど、これまでにも数多くの魅力的ヒロインを生み出してきた麻枝だけに、今後の展開にも期待大。また忘れてならないのが、麻枝のギャグセンス。血だらけになる瞬間移動者、ピザソース料理など、見続けることで「キター！」とうれしくなるようなお約束ギャグが炸裂。これから待ち受けるであろう感動ストーリーと共に楽しみたい。　最後に、今期、いや、ここ数年でも最大の愛すべきおバカアニメの登場を喜びたい。その名は『監獄学園 プリズンスクール』。舞台は、女子生徒1016人に対して、５人の男子生徒を抱える私立八光学園。ある日女子風呂を覗こうとした男子5人が、学園を掌握する「裏生徒会」によって懲罰棟へと投獄されてしまう。彼らを徹底的に見張り、痛めつける裏生徒会の女子たち。なんとか彼女たちから逃れ、脱獄を試みる彼らだが…。

　とにもかくにも、エロと青春のパワーを放ち続ける男子生徒、そして個性豊かでお色気満載の裏生徒会のぶつかり合いが強烈だ。その一見くだらないやり取りを映し出す演出の本気度もお見事で、バカなことをどこまでも大真面目に、熱く描くことの面白さを痛感させられるはず！中川大志主演で実写ドラマ化も決定し、ますます盛り上がるであろう本作を是非チェックしてみてはいかがだろう。