『トランスポーター』シリーズ最新作『トランスポーター イグニション』で、ジェイソン・ステイサムから主人公・フランク役を引き継いだ、英国俳優のエド・スクレイン。エレガントかつ迫力あるアクション、細身のスーツ姿からは想像がつかないほどの“脱いだらすごい”肉体美、時折見せる少年のような表情と、新たなフランク像を作り上げ、観るものを魅了する。
【関連】新生“トランスポーター”エド・スクレイン<フォトギャラリー>
ワケありの依頼品を運び続ける“運び屋”の活躍を描く本作。天才的なドライビングテクニックと格闘センスを持つ主人公が繰り広げるアクションも話題となり、世界的人気シリーズとなった。エドは、「もちろんハイスピードのアクションが本作の魅力。ただ、役者としては役柄の感情、人間性が演じる上での原動力になるんだ」とフランクの感情面に注目する。「フランクはとても複雑な人間。モラルの綱渡りをしていることに葛藤を抱えているし、その葛藤から自分を守るために独自のルールを課していたりね。そういった、ヒーローでもなければ悪人でもないというところが魅力的だ。映画って、ヒーローと悪人ではっきりと分けたがるけれど、実際の善と悪との線というのは、とてもぼやけたものだと思うんだ」。
エドにとって、本格的アクションは初挑戦だ。アクションと体づくりで重視したのは、“機能性”だという。「フランクは職業柄、あまり目立たないようにしていると思ったので、体つきは細身がいいと思った。
「本作のオーディションのときから撮影までに、8キロやせたんだ」と笑うエド。本作の後には、マーベル作品『Deadpool(原題)』の撮影に参加しているが、「そのときは6キロ筋肉を増やしたんだ。シルエットを変えたかったからね」と驚きの体作りを告白する。「体脂肪も筋肉量もすべて、役柄によって変えるタイプなんだ。体を作ることで、自分のフィーリングも変わってくる。役柄のもつ説得力もまったく違うはずだよ」。 危険を伴うアクションや、厳しい体作りの過程も「すべてが楽しい」と充実の表情を見せる。「今回の抜擢にもプレッシャーはなかったし、アクションも怖いと思うことはなかった」と強い意志を語るエド。
それほどに突き進めるのは、「この仕事が大好きで、感謝しているから」という気持ちも大きい。「僕は映画が大好きで、インディペンデントな小さな作品も好きなんだ。本作や『Deadpool』が世界的に公開されて自分の認知度が高まったら、もっともっと低予算の映画を作るチャンスにも恵まれるよね。そういったいろんな可能性にワクワクしているんだ」。類稀なるチャレンジ精神をエンジンに突っ走るエド・スクレイン。
『トランスポーター イグニション』は10月24日より公開。
エドを直撃し、役作りの秘訣や体作りのモットーを聞いた。
【関連】新生“トランスポーター”エド・スクレイン<フォトギャラリー>
ワケありの依頼品を運び続ける“運び屋”の活躍を描く本作。天才的なドライビングテクニックと格闘センスを持つ主人公が繰り広げるアクションも話題となり、世界的人気シリーズとなった。エドは、「もちろんハイスピードのアクションが本作の魅力。ただ、役者としては役柄の感情、人間性が演じる上での原動力になるんだ」とフランクの感情面に注目する。「フランクはとても複雑な人間。モラルの綱渡りをしていることに葛藤を抱えているし、その葛藤から自分を守るために独自のルールを課していたりね。そういった、ヒーローでもなければ悪人でもないというところが魅力的だ。映画って、ヒーローと悪人ではっきりと分けたがるけれど、実際の善と悪との線というのは、とてもぼやけたものだと思うんだ」。
エドにとって、本格的アクションは初挑戦だ。アクションと体づくりで重視したのは、“機能性”だという。「フランクは職業柄、あまり目立たないようにしていると思ったので、体つきは細身がいいと思った。
服装にしろ、住まいにしろ、彼はなんでも機能性重視の男だから、シックスパックを作るために鏡に向かって一生懸命に腹筋したりするタイプでもないよね(笑)。彼にとっては接近戦のために必要な技量を身に付けることが重要。そういった彼の内面性を考えると、ボディビルダーのような体ではなく、ブルース・リーのようなタイプ。ムキムキよりは細身のマッチョがいいと思ったよ」。
「本作のオーディションのときから撮影までに、8キロやせたんだ」と笑うエド。本作の後には、マーベル作品『Deadpool(原題)』の撮影に参加しているが、「そのときは6キロ筋肉を増やしたんだ。シルエットを変えたかったからね」と驚きの体作りを告白する。「体脂肪も筋肉量もすべて、役柄によって変えるタイプなんだ。体を作ることで、自分のフィーリングも変わってくる。役柄のもつ説得力もまったく違うはずだよ」。 危険を伴うアクションや、厳しい体作りの過程も「すべてが楽しい」と充実の表情を見せる。「今回の抜擢にもプレッシャーはなかったし、アクションも怖いと思うことはなかった」と強い意志を語るエド。
独自のルールを課すフランクだが、エドにとって仕事に臨む上でのルールはあるのかを聞いてみた。「挑戦することだね。僕は失敗を恐れるタイプじゃないんだ。むしろ、そのことで新しいドアが開くと考えている。居心地のよい場所に留まろうとする人もいるよね。僕はそうではなくて、挑戦しなければ進歩はないと思っている。成長したいという思いが貪欲な人間なんだよ」。
それほどに突き進めるのは、「この仕事が大好きで、感謝しているから」という気持ちも大きい。「僕は映画が大好きで、インディペンデントな小さな作品も好きなんだ。本作や『Deadpool』が世界的に公開されて自分の認知度が高まったら、もっともっと低予算の映画を作るチャンスにも恵まれるよね。そういったいろんな可能性にワクワクしているんだ」。類稀なるチャレンジ精神をエンジンに突っ走るエド・スクレイン。
瞳をキラキラとさせながら映画や夢を語る姿に、ますます今後が楽しみになった。(取材・文・写真:成田おり枝)
『トランスポーター イグニション』は10月24日より公開。
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