キング・オブ・ポップの圧倒的なパフォーマンスと知られざる素顔に迫った映画『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』や若者から絶大な支持を誇る『ハイスクール・ミュージカル』シリーズを手掛けたハリウッドきっての大物プロデューサー、ケニー・オルテガ。実は彼、日本の音楽業界とも深い関わりがある人物なのだ。


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 ケニーは映画監督、プロデューサー、振付師、ディレクターとしてその名を知られるハリウッドの大物プロデューサーだ。彼の名を知らしめたのは、1981年に公開されたオリヴィア・ニュートン・ジョン主演の『ザナドゥ』。ここで振付を担当した。その後は、マドンナの「マテリアル・ガール」を始めとするミュージックビデオだけでなく、アトランタオリンピックやソルトレイクシティオリンピックなどの世界的イベントの振付も手掛けている。
 
 またメガホンをとったミュージカル映画『ハイスクール・ミュージカル』は世界的大ヒットを記録。マイケル・ジャクソンとも親交が深く、マイケル最期のコンサートツアーとなった「THIS IS IT」の演出を務め、ドキュメンタリー映画『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』でも監督を担うなど、ポップ音楽業界で絶大な信頼と実績を誇る人だ。
  
 日本においては、1995年にDREAMS COME TRUEの全国ライブツアー「DREAMS COME TRUE WONDERLAND 1995」に演出家、振付師として参加。ドリカムの中村正人は、ラジオ番組で自らの音楽体験を振り返るなか、「学んだことがすごく財産になっている」とケニーとの出会いについて語っている。また秋元康とも交流があり、「AKB48選抜総選挙」を見るために福岡ヤフオク!ドームまで駆けつけたことも話題となった。秋元はトークアプリ755で「ケニー・オルテガ監督と一緒に企画を進めています」ともつぶやいており、二人のタッグの展開に期待大。日本のトップアーティストたちに影響を与えている人物でもあるのだ。 そんなケニーの最新作は、12月18日20:00、ディズニー・チャンネルにて日本初放送となるオリジナル・ムービー『ディセンダント』だ。
「ディセンダント」とは英語で“子孫”を意味する言葉。『マレフィセント』や『白雪姫』『美女と野獣』など、歴代のディズニー・キャラクターに子孫がいたら?という、「めでたし、めでたし」のその後を綴る物語だ。
 
 ケニーは「自分が一番心に感じていたものは、人生というのは出身や生い立ちということよりも、自分自身で決めたことによって、自分がどういう人になるかが決まっていくということ」と本作に込めた思いを告白。「マレフィセントの娘、クルエラ・ド・ビルの息子、(白雪姫の)邪悪な女王の娘や(アラジンの悪役の)ジャファーの息子は、とても良い親の元で育ったとは言い難いが、そういったことを考えた時に、彼らはどういう選択をするのだろうか?人生は自分で決めたことに影響されるのだということを、若者にぜひ想像してほしい」と若い世代にメッセージを贈る。
 
 もちろん、ケニーが手掛けた作品だけあって、ご機嫌な歌とダンスシーンもたっぷり用意。「ストーリーが力強く、音楽もダンスも力強く素晴らしく、内容も共感してもらえると思うよ。みなさんが応援をしたくなるような物語なんだ」と見所を明かしている。
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