周囲を笑顔にしてしまうような、ハッピーなオーラが溢れ出す渡辺直美とローラ。そんな二人が、『映画 ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年』で声優に挑戦した。
インタビューを試みると、二人は驚くほど息もぴったり。爆笑しながら語り合う中、お互いの“転機”について意気投合した。

【関連】渡辺直美&ローラ インタビュー<フォトギャラリー>

 放送25周年を記念した劇場版となる本作。まる子と、世界各国からホームステイにやってきた5人の子どもたちとの友情を綴る心温まる物語だ。香港から来た女の子・シンニーの声を演じたローラは、「シンニーちゃんは上品な女の子。ローラはチャイナドレスも好きだからうれしかった!」と役柄に愛情たっぷり。「シンニーちゃんってお料理とか好きそうだと思ったの。ローラもクッキーを作るのが好きだから、シンニーちゃんとお友達になりたいな」。

 渡辺はブラジルから来た女の子・ジュリアの声を演じた。渡辺は「ジュリアちゃんは、明るい女の子でずっと踊っているんです。“お任せします”という感じでアドリブが多かったので大変でした」と苦労した様子だ。『ちびまる子ちゃん』が大好きだそうで、「私も早起きとか苦手で、ずぼらなところとかまるちゃんと似ているなと思うんです。
いつも“これでいいんだ”と勇気をもらっていました」とにっこり。ローラも「全然日本語がしゃべれないときに、まるちゃんのアニメを見ながら日本語や文化をいっぱい覚えたの。毎週見ていた大切な思い出のアニメ」と繋がりを語る。

 好きなキャラクターを聞いてみると、渡辺は「アンドレアがいいな」、ローラが「かぶった!ライバル!」と、今回の主要キャラとなるイタリアからやって来た男の子・アンドレアをご指名。ローラは「積極的なところがいいよね」、渡辺も「そうなの!“まる子が好きです”とか言っちゃうし」と顔を見合わせて大爆笑。好きな男性のタイプは二人とも「積極的に来てくれる人」とのことで、「肉食系の方がいいよね。草食系はちょっとダメ」(渡辺)、「ナヨナヨはちょっと嫌だ」(ローラ)と声を揃える。 これだけでなく、終始「わかる!」とお互いの話にうなずくなど、波長が合う様子の二人。25歳前後で転機を迎えた点も共通している。2015年、25歳となったローラは『バイオハザード』シリーズ最新作で女戦士役に抜擢され、ハリウッド進出を叶えた。ローラは「ハリウッドの映画に出たいと思ってレッスンもしていたから、すごく素敵な運をもらったなって。これをきっかけにもっと頑張りたいという気持ちになったし、すごいうれしい経験だった」と感激しきり。
「夢に向かって頑張っているといいこともあるし、悪いことが起きるときもある。でも諦めないことが一番なのかなって思う。勉強とか、面倒臭いなって思わないようにしているの」。

 渡辺が芸能活動を一時休止し、ニューヨーク留学したのも彼女が26歳のとき。渡辺は「20代の中盤でいろいろとやってみたいと思って。ニューヨークはエンタテインメントにあふれているから、直にそこに行って触れ合いたいと思ったんです。考え方が変わったこともあれば、今の自分のままでよかったんだと思ったこともあって。これからの自分に何が足りないのかもすごくわかったような気がします」と貴重な経験となったという。

 「やりたいことをやり尽くしたいっていう気持ち。同じだね!」とうれしそうに話すローラ。「昔から笑うことが大好きで、今は毎日が楽しい。やることはしっかりやって遊ぶときは遊んで。
25歳が一番楽しいかな」と充実感たっぷりだ。渡辺は「お客様にどう喜んでもらうかということだけをブレずに、楽しいことをやっていきたい」と芸人魂を見せる。二人が輝くようなオーラを放っているのは、明るいキャラクターの中にキラリと強い意志を秘めているから。これからも彼女たちが夢を叶える姿が、多くの人々を元気づけるはずだ。(取材・文・写真:成田おり枝)

 『映画 ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年』は12月23日より公開。
編集部おすすめ