二階堂ふみ、山崎賢人のW主演で贈る映画『オオカミ少女と黒王子』の撮影現場取材会が神奈川県内某所で実施された。撮影の合間に松橋真三プロデューサーが取材に応じてくれたほか、二階堂、山崎からも本作に掛ける意気込みなどを聞くことができた。


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 本作は累計発行部数450万部を突破した同名人気漫画の映画化。高校に入学したての篠原エリカ(二階堂)は、恋愛経験がないにもかかわらず、周囲に彼氏とのラブ話をふりまく。友達に疑われたことから、街で盗撮したイケメンを自分の彼氏と見立てたが、その彼は同じ学校に通う佐田恭也(山崎)だったことが判明する。エリカは恭也に偽装カップルになってもらうように頼むが、後々になって恭也が“超ドS”キャラであることがわかる。

 当日は、エリカと恭也が一緒にいるところをエリカの友人たちに気付かれてしまうという学食シーンを撮影。彼氏のフリをする恭也だが、エリカはその対応にドギマギしてしまう。それぞれの情調が表現される本作の重要なシーンでもあるため、現場には200人近くのエキストラを配していた。

 二階堂のこれまでのイメージを一新するような期待を持たせる本作。キャスティングに関して、松橋プロデューサーは「エリカに関しては、女性から共感を得られるキャラクターでなければならない。これはキャスティングのときに一番考えていたことで、二階堂さんは女優としては世界の映画賞を総なめにするような実力派。意外にも普通の女子高生の役をあまりやっていないので、等身大の役をあえて二階堂さんにお願いするところからスタートしました」と、オファー理由を明かす。今回、監督とともに渋谷、原宿、代官山をめぐりながら、エリカがどのような服を着るのか、スタイリングの旅に出たという。
 二階堂は「映画を観ている人が遠くの存在に感じないようにしたいなと思いました。親近感という言葉は少し違うかもしれませんが、映画を観た人が近くにこういう子いるよね。こういう人になれたらいいなと思っていただけるようにエリカを演じないといけないと思っています」と語っている。

 一方、クランクイン直前に役作りのため、金髪にしたという山崎は「とにかくドSにエリカをいじめていきたいなと思っています。映画の中で描かれている部分だとエリカを好きになっていく心の変化とかが解りやすく表にでないので、微妙に変わっていく恭也を上手く演じられたらと思います」と意気込んでいる。

 山崎のキャスティングについて松橋プロデューサーは「恭也くんは国宝級のイケメンでなくてはいけないので、山崎くんは満場一致ではないのかなと思いました」とニヤリ。しかし、「今まではバチッとした服を着てバチッとした黒髪のような役どころが多かった。本人は優しいというか穏やかな性格」と評する。加えて、「性格的には2人は真逆かもしれませんね。でも、すごく真面目に役に取り組んでいただいています」と本作ヒットの期待を込めて、主演の2人に太鼓判を押していた。

 映画『オオカミ少女と黒王子』は5月28日全国ロードショー。
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