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本ドラマは、2009年よりブログで連載がスタートした四コマエッセイ漫画が原作のヒューマンコメディー。34歳の天真爛漫な独身小学校教師・立木早子(松下奈緒)が、周囲に翻弄されながら“結婚”と向き合い奮闘する姿をコミカルに描く。梅子を演じる佐藤をはじめ、貫地谷しほり、八嶋智人、舞羽美海、間宮祥太朗、小芝風花、川栄李奈ら、松下を取り巻く面々が絶妙のセッションを奏でながら物語を盛り上げる。
台本を読んで「ほっこりした」という佐藤は、「同世代のお話で、しかも私の周りにも(結婚に)行き遅れている人がたくさんいるので、とってもリアル。ただ、激しく泣くわけでも笑うわけでもない、ちょうどいい感じのコメディーなので、老若男女、誰でも楽しめる」とアピール。そんな佐藤が演じる梅子は、穏やかで争いを好まない内気な性格だが、「実際の私はまったく逆。ドラマの中に似たタイプいないけど…強いて言えば、親と同居しない早子先生かな?」と分析してみせる。
結婚観については、「梅子を演じて劇的に変わったことはないけれど、“出会いがない”という言い訳は嘘だなということに気付かされた。出会いはすぐに作れるもの、私たちは本気で出会いに行こうとしていないだけなんだと」。ただし、「いい人がいれば、もちろん結婚はしたいですが、出会ったら何が何でも、という感じはないですね」といたって冷静。 「一度、バラエティー番組でウエディングドレスを着る企画があって、それを見た父が号泣したんです。その時初めて“親のために結婚しなきゃいけないのかな?”って半年ほど思い悩みましたが、いつの間にかうやむやに」と振り返る。
ところで今回、婚活の主要メンバーとなる松下、貫地谷、八嶋、舞羽らは全員初共演。「貫地谷さんとは顔が似ているとよく言われるんですが、“やっと共演できたね”って喜び合いました(笑)。ムードメーカーはやっぱり八嶋さんですね。チームワークはとてもいいですよ」と笑顔がこぼれる。控え室での雑談がセリフになることもしばしばあるそうで、「例えば、奈緒ちゃんが“スキップできない”という話をしていると、それがそのままドラマに反映されたり、宝塚の話をしていると急に“オスカル!”というセリフが出てきたり。きっと、監督が聞き耳を立てているんですね!」と驚きつつも、何が飛び出すかわからない台本を心待ちにしているようにも見えた。
12年ぶりに映画(『惑う~After the Rain~』)の主演も務め、ドラマや舞台でもフル回転の活躍を見せる佐藤。女優の仕事がほとんどなかった時期もあったそうだが、そんな彼女を救ってくれたのがバラエティー番組だったという。「女優として構えている自分を全て忘れて、一度、素の自分で出てみようと。それが意外と受け入れられて、名前と顔を覚えてもらった」と述懐。自然体で綴るツイッターも大好評、「気取るのはもうやめようって思ったら、人生が楽しくなっちゃって」と笑顔を見せる佐藤に、もう迷いはない。
ドラマ『早子先生、結婚するって本当ですか?』は、フジテレビ系にて毎週木曜日22時より放送中。