先日、『ハンガー・ゲーム』の俳優リアム・ヘムズワースが動物愛護団体PETAが選ぶ「最もセクシーなベジタリアン」に選出された。リアムは実際には肉や魚介類、乳製品なども摂取しないビーガンで“最もセクシーなビーガン”だが、出演作でハードなアクションをこなし肉体も鍛え上げている。
どちらかというとお肉をモリモリ食べていそうなイメージだが、ハリウッドにはリアムのように様々な理由で意外にも(!?)ベジタリアン・ビーガンであるセレブが多いのだ。

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 リアムがビーガンになる上で多大に影響を受けたという『ハンガー・ゲーム』共演者ウディ・ハレルソンは、俳優を目指しニューヨークにやって来た20代の時に、バスに乗り合わせた女性の言葉がきっかけでビーガンになった。ニキビ面で鼻水が止まらず鼻をかむウディに、女性は乳糖(ラクトース)不耐症だから乳製品を絶てば治ると助言し、言われたとおり実行したのが始まりだったそうだ。ウディは今や、ハリウッドセレブの中でも積極的な動物愛護アクティビストでもある。

 海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』の人気俳優ピーター・ディンクレイジは、10代の頃からベジタリアンでPETAによると現在はビーガンだそうだ。ピーターは動物愛護と、ある女の子に振り向いてもらうためにベジタリアンになったと打ち明けているが、根っからの動物好きで、動物に対する虐待はいかなる形であっても腹立たしく感じると話している。ドラマの中で肉を食べる場面がある場合、豆腐や肉に見せかけた食材を使った料理を用意してもらう。衣装もフェイクファーや革製品に見える代替品を用意してくれるのがハリウッドだ。

 俳優アレック・ボールドウィンも肉を食べていそうだが、実はビーガン。牛や他の家畜に囲まれて育ったアレックは、ある日の出来事がきっかけで「2度とビーフを食べない」と決意したらしい。2011年に前糖尿病と診断され、食生活をさらに改善すべくビーガンに転身したが、ビーガン・レストランで現在の妻ヒラリアに出会ったというのだからラッキーだ。 以前はブラッド・ピットもビーガンであると伝えられた。
「栄養が十分に摂れない」という理由でベジタリアンをやめたという妻アンジェリーナ・ジョリーが肉を食べるため、彼女や子ども達が肉を食べる姿を見るのを嫌がったという噂も。だがブラッドは昨年、感謝祭に伝統の七面鳥を料理する話をインタビューでしているため、現在はビーガンでない可能性がある。しかし肉を食べるようになったとしても変わらないのは、ブラッドもアンジェリーナも動物への虐待防止や野生動物の保護といった活動に力を入れていることだ。

 アンジェリーナのように健康上の理由で逆に菜食主義を断念するケースがある。女優ナタリー・ポートマンやオリヴィア・ワイルドはビーガンだが、妊娠中は栄養を摂るため肉を食べたという。変わったところでは7歳の時からベジタリアンだった俳優クリスチャン・ベイルが、映画館で『ライフ・イズ・ビューティフル』を観た後に “肉が食べたい”衝動に駆られ、レストランをはしごしてステーキを食べて以来、行ったり来たりを繰り返しているとインタビューで明かした。

 他にも俳優ホアキン・フェニックスやケーシー・アフレック、女優エレン・ペイジ、俳優ジャレッド・レト、歌手アリアナ・グランデなどが菜食主義を貫いている。確固たる信念を持って子供の頃からという筋金入りが結構多いのだ。
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