全米で2016年公開作品ナンバー1の記録を打ち立て、『アナと雪の女王』『トイ・ストーリー3』を超えて、歴史的大ヒットを記録しているディズニーピクサー最新作『ファインディング・ドリー』。本作の劇場公開を目前に控えた7月15日、前作『ファインディング・ニモ』が地上波で放送される。
そこで、今回は『ドリー』を見る上で『ニモ』のココをおさらいしておけば、より楽しめるというポイントをいくつか紹介していきたい。

【関連】『ファインディング・ニモ』フォトギャラリー

 『ファインディング・ニモ』は、グレート・バリア・リーフの海を舞台に、カクレクマノミのニモ&マーリン親子やナンヨウハギのドリーなど個性豊かな海の生き物たちが繰り広げる感動の冒険物語。ディズニー/ピクサー作品として初めて第76回アカデミー賞・長編アニメーション賞を受賞した。

 そんな大ヒット作『ニモ』で、ここに注目して観れば、最新作『ドリー』を100倍楽しめるというポイントを紹介したい。

(1)忘れんぼうのドリーに隠された謎
 まず見るべきポイントは“ドリーに隠された3つの謎”だ。ニモを連れ去った人間のボートを追いかけていたマーリンとドリーは偶然出会う事になるが、ドリーは現れた当初からひとりきりだった。あるシーンで、ドリーは「私の家族も忘れんぼうなの…そうだっけ?家族はどこ?」というようなことをいうが、『ファインディング・ドリー』は、まさしくこのドリーの家族を探しにいく物語。どうしてドリーは家族と離ればなれになったのか…?二つ目の謎は、ドリーの特殊な能力である。なんでもすぐに忘れてしまう“忘れんぼう”のドリーだが、実はクジラ語が話せて、人間の言葉を読むことができるという特殊な能力を持っている。『ニモ』では、ドリーの特殊な能力がニモ探しに大いに役立ったが、なぜその能力を持っていたのか明かされていなかった。最新作『ドリー』ではドリーの過去に秘められた謎が解き明かされることになる―。

(2)「泳ぎ続けましょ♪」
 もうひとつ注目したい点はドリーの印象的な歌。
『ニモ』の劇中で「泳ぎましょ、さあ泳ぎましょ。さあ、どんどんどんどん泳ぎましょ。立ち止まらずに泳ぐだけ~」と歌うシーンが登場する。何があってもあきらめず、泳ぎ続けるドリーの性格を象徴するような歌詞と耳に残るリズムで、公開当時も話題になったが、この歌にはドリーの過去の思い出が隠されているのだ。(3)『ドリー』にも登場する『ニモ』の大人気キャラクターたち!
 次に注目してほしいポイントは、ウミガメのクラッシュやエイ先生など大人気キャラクターだ。『ドリー』のポスタービジュアルを見てみると、しっかりとクラッシュやエイ先生の姿も描かれている。『ニモ』での活躍シーンをおさらいした上で、『ドリー』ではどのように登場してくるのか?楽しみにしておこう。その他にも『ニモ』に登場するキャラクターが『ドリー』に登場するかも―?『ニモ』の登場キャラクターをおさらいしておけば、『ドリー』の細かい部分まで楽しめるはずだ。

(4)水槽の仲間たちの行方は?
 そして、『ニモ』の仲間たちで忘れてはいけないのが“水槽の仲間たち”。ニモが人間に捕らわれた後に出会うのが、歯医者さんに置かれた水槽の中で生活しているツノダシのギルやヒトデのピーチなど個性豊かなキャラクターだ。ニモたちのピンチを救った彼らはその後自分たちも脱出を図ったが…。『ドリー』での登場はあるのか?必見だ!

(5)ドリーやニモたちの故郷グレート・バリア・リーフ
 最後に注目して欲しいポイントは、“美しいグレート・バリア・リーフの光景”だ。
「さすがディズニー/ピクサー映画!」と思わず声を大にして言いたくなるような映像美が堪能できる。目の前に広がるサンゴ礁や魚の群れを見ていると、本当に自分が海の中にいるかのような錯覚を起こす。『ドリー』でこの映像美が、またスクリーンで見られるかと思うと今からドキドキするが、まずは『ニモ』をテレビで見て“美しい光景”に酔いしれたい。『ニモ』で描かれるグレート・バリア・リーフの光景をよくみたうえで、『ドリー』を観ると、前作との繋がりを感じられて、何気ないシーンでもさらに感動と味わいが増すはずだ。

 『ファインディング・ニモ』は7月15日21時からフジテレビ系にて放送。『ファインディング・ドリー』は、7月16日より全国公開される。今回あげたポイントをテレビで見てから、『ファインディング・ドリー』を鑑賞するとより一層楽しめることは間違いないだろう。
編集部おすすめ