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本作は、深い孤独を負う17歳のプロの将棋棋士・零が、同じ下町に住む3姉妹や数々の対局を通して、成長していく物語。零役に大抜擢となった河西は「プレッシャーがないとは言わない」と打ち明けつつも、「そこまで緊張していないんです。共演者の方も他の現場でお会いした方ばかりですし、みなさん本当に『3月のライオン』が好きな方ばかり。アットホームな雰囲気で、和気藹々と進めています」と笑顔を見せる。
一方の岡本はというと、「僕は気負いがあって」と苦笑い。というのも岡本は小さな頃から将棋に親しみ、「生業にできたら」と思ったこともあるほどの腕前。以前から原作も読み込んでいた。「オーディションが行われる時には、いろんな声優仲間から“このアクセントを知りたい”など相談をたくさん受けたんです。その時点で、頑張らなきゃと早くもプレッシャーに感じてしまって。二海堂役に決まってからも、僕が貢献できることはなんだろうと思ったり、制作者サイドの思いで、勝手に使命感を感じていました(笑)」。
劇中では、ライバルであり、心の友である零と二海堂。
確かな信頼感で結ばれた彼らは、同世代の間柄。
岡本もこの10月で30歳になる。「20代後半から33歳くらいまでは、役者としても男として脂が乗るから楽しいぞと、先輩方に言われてきました。今、本当にそうだなと思っていて。台本の読み方も変わってきました。このキャラクターが伝えたいことはなんだろうという選択肢が増えてきたり、以前は読み取れなかったことが見えてきたりと、自分の能力値が上がっている感じがするのが楽しくて。一つ一つの作品と向き合ってきたことが、力になっている感じがすごくしているんです」と目を輝かせる。「でももう一つ先輩から言われているのが、35歳を過ぎると、能力値は上がっても体のステータスが下がっていくと(笑)。とにかく頑張るしかないですね!」。
『3月のライオン』はNHK総合にて毎週土曜日23時より放送中。