『スター・ウォーズ』シリーズ最新作『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』が、12月16日より全世界で公開される。『スター・ウォーズ』は、シリーズを通して常に“家族愛”が描かれてきた。
これまでのエピソード、そして最新作を、“家族愛”という切り口でたどる。

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 オリジナル3部作と新3部作の2つに分けられる『スター・ウォーズ』。新3部作の『エピソード1』から『エピソード3』では、後のダースベーダーこと、アナキン・スカイウォーカーが主人公。アナキンがダークサイドに堕ち、ダース・ベーダーとなるまでが描かれている。幼いアナキン少年は、最愛の母とともに奴隷として働いていたが、強いフォースをもっていたアナキンは、ジェダイの騎士となる道を選択する。しかし実は、ジェダイには、愛によって憎しみや恐怖が生まれるがゆえ、人を愛してはならないという掟があった。アナキンは、掟を破り、母や後に極秘で結婚する女王パドメ・アミダラを愛してしまう。母の死、アミダラを愛するがゆえに失いたくないという思いが執着心となり、アナキンは、ダークサイドへ堕ち、悪の帝王ダース・ベーダーとなってしまう。

 オリジナル3部作の『エピソード4』から『エピソード6』では、アミダラが出産した双子のルーク・スカイウォーカーとレイア姫が主人公。ルークと実父のダース・ベーダーの父子関係を中心に展開している。ジェダイが滅亡し、銀河は帝国軍によって支配されており、ジェダイの末裔のルークが、反乱軍として、ハン・ソロ、レイア姫とともに帝国軍と戦う。そこでルークは、帝国軍のダース・ベーダーが父親だと知り、ダークサイドから抜け出すように説得するが、暗黒卿のシスに入るように言われる。
ルークは、ジェダイであることを宣言して拒否する。皇帝に追い詰められピンチに陥るルークを前に、ダース・ベイダーは息子への愛を取り戻し、皇帝を殺害する。

 これまで公開された『スター・ウォーズ』シリーズの物語の中心には、アナキンと母、アナキンとアミダラ、ダース・ベーダーとルークなど“家族愛”が常に描かれている。壮大なSF作品が、世界中の人々に愛される理由は、普遍的な“家族愛”という誰もが共感できるテーマが描かれているからかもしれない。

 『ローグ・ワン』でも、その“家族愛”はしっかりと描かれている。帝国軍の究極の兵器「デス・スター」の設計図を奪うため、新たに反乱軍の極秘チームに入った女性戦士ジンは、96.7%不可能というミッションに挑む。しかし、デス・スターを開発したのは、ジンの父ゲイレン・アーソだった…。父を信じて決死のミッションに挑むジンだが、果てしてどんな家族の物語が描かれているのか。

 映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』は、12月16日より、全国公開。
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