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もともと大ヒットを予測しておらず、公開初日が明けての騒ぎを「新海(誠:監督)さんとポカーンとなった記憶がある」と振り返る。しかし一方で、今回この作品が注目された要因を「新しいアニメの形が求められていたのではないかと思いました。例えばディズニー作品や、ジブリ作品とはまた違ったものというか」と川村は推測。そして本作の特徴的なところとして、ロックバンドRADWIMPSの歌入り曲がまるまる4曲映画に挿入されているなど、音楽面での新しい挑戦を挙げる。
その試みでは、かつて川村が手掛けた映画『バクマン』でも行われた、音楽制作は場面の絵ができてからのものと、RADWIMPSに前もって脚本だけを渡しイメージだけで映画の音楽を制作するものの2種類の対応にて実行。そしてRADWIMPSから渡された本映画のテーマ曲「前前前世」を聴き「すごい歌だ、って思いましたね。歌に引っ張られて逆にセリフが変わっちゃったところもあるくらいで」と相乗効果で制作を進めていたことを明かす。
またこの日は、新海監督からのコメント映像も到着。
その言葉に「チャラいと言われることに関し、覚悟はしていた」と語る川村は「もうちょっといい言葉を発言して欲しかった」と苦笑いしながら、さらに自身の照れを表現していた。