興行収入20億を超えるスマッシュヒットを遂げた『土竜の唄 潜入捜査官 REIJI』の第二弾『土竜の唄 香港狂騒曲』としてスクリーンに帰って来た。生田斗真、堤真一、上地雄輔らレギュラーメンバーはそのままに、新たに瑛太、本田翼、古田新太、菜々緒と新キャストも加わり、作品はスケールアップ。
そんな中、生田演じる菊川玲二が思いを寄せる婦人警官・純奈を演じた仲里依紗も続投。「前作では一人でお色気を背負っていましたが、今回はちゃんと芝居場を作ってくれました」と笑顔で語った仲に、メガホンをとった三池崇史監督への思いや、結婚・出産を経験したことによる心境の変化などを聞いた。

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 前作で純奈は、潜入捜査官として命を張った職務につく玲二の心の拠り所として、過激なお色気シーンにも挑んでいたが「三池監督は(過去の作品を含め)結構むちゃ振りが多いのですごく心配していたのですが、台本を読ませていただいて、ちゃんとお芝居をさせていただく場があったので良かったです」と笑顔を見せる。

 それでもパンツ丸見えで車をけり上げるなど、過激なシーンも劇中には登場する。しかし仲は「前作は一人でお色気シーンを背負っていてぶっ飛ばしている感じだったのですが、今回は本田さんや菜々緒さんなど女子も増えたので気が楽でした。確かに面白いシーンもありましたが、パンツをはいていますからね。脱ぐよりは全然大丈夫ですよ」とおどけてみせる。

 仲にとって映画の現場は、『土竜の唄 潜入捜査官 REIJI』以来となるが「一番変わったのは結婚して母になったことですよね。純奈を演じていても、自分の変化がどこかに出てしまうのではないのかという心配はありました。純奈はすごくピュアで玲二くんのことしか思っていない役ですからね。でもなんとかやれたと思います」と胸をなでおろす。 母親となったことで「女優としては特に変化はありませんが、色々な人の気持ちが分かるようになったかなって思うんです。
子供の気持ちだったり、親の気持ちだったり……。色々なことを毎日勉強しています」と語った仲。映画の現場は久々となったが「相変わらず三池組は大変だなって思いました。スタッフさんもエキストラさんも時間も遅く、過酷だなって。でも皆さんいつも笑顔なんですよね。そこが三池組の素敵なところ。楽しそうに映画を撮っているのがこちらにも伝わるので、こちらも愛情を持って役に入っていくことができるんです」と撮影を堪能したという。

 生田とも久々の再会だったが「今回はあまり一緒のシーンがなかったんですよね。そこまでお話はできなかったのですが、生田さんが『純奈すごく良かったよ』って言ってくださったのは嬉しかったですね」と語る。仲にとって映画の現場は特別なもののようで「こうして公開が近づくとみんなと再会できたり、完成を楽しみに待つウキウキ感もありますよね。ずっと残るものだし、海外の映画祭で色々な国の人に観てもらえることもあります。私自身映画館が大好きで、子供と一緒に観に行ったりもしているんですよ」と映画愛を爆発させる。


 「これからもたくさんの映画に出演していきたいですね」と思いを語った仲。「年末にぴったりな、きらびやかで最初から最後までクライマックスみたいな映画。みんなで映画館に笑いに来てほしいですね」と作品の見どころをアピールしてくれた。(取材・文:磯部正和 写真:中村好伸)

 『土竜の唄 潜入捜査官 REIJI』は12月23日より全国ロードショー。
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