300人以上の熱烈ファンに成田空港で出迎えられた『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』御一行、羽田空港で150人のファンから歓声を浴びた『ハドソン川の奇跡』トム・ハンクスとアーロン・エッカート、息子ジェイデンと来日し、親子ともども丁寧なファンサービスが話題となった『スーサイド・スクワッド』のウィル・スミス、寿司の美味しさを熱弁した『ターザン:REBORN』のアレキサンダー・スカルスガルドなど、2016年も多くの映画スターが来日した。もちろん、メインは出演映画のPRだが、空いた時間は何をやっていたのだろうか?関係者に話を聞いた。


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 まずは2016年の来日傾向だが、関係者は「全盛期や東日本大震災後と比べると、かなり減っていますが、日本はまだ重要なマーケットなので、作品のキャンペーン時は必ず日本が入っているように思います」と口にし、こう付け加える。「ただ、滞在時間は確実に短くなっています。そのぶん、お忍びで行動するというより、近場で一般の人とフレンドリーに接するスターが増えてきたように感じます」。

 代表的な例が、『ハドソン川の奇跡』のトム&アーロンだ。かつてのトムは青山の無印良品へショッピングに出かけたり、日本の雰囲気が味わえると評判の「六本木 炉端や」で食事をしたりと、ハリウッドスター御用達の店を訪れることが多かったが、今回は意外にも、有楽町界隈の居酒屋へ。なんと、サラリーマンと一緒に飲んでいたというのだから、一緒に飲めた人はかなり幸運な人物といえるだろう。

 また、インスタグラムやツイッター、フェイスブックなどをやっているスターは、積極的に来日時の模様を公開。なかでも、『バイオハザード:ザ・ファイナル』のミラ・ジョヴォヴィッチは、インスタグラムで約150万人のフォロワーを有し、注目度は抜群。ミシュランにも載る「鮨 とかみ」、昔からデザイナーと親交のある「プラダ」での1枚のほか、数々のオフショットをアップ。ほかにも、取材で餅や銀鱈の西京焼きを食べたり、娘と一緒にネイルをしたりと、東京を楽しんだそう。 一方で、『キャロル』のPRで来日し、舞台挨拶時には「相撲レスラーの人生を演じてみたい」とジョークを飛ばしていた名女優ケイト・ブランシェットは、ちょうど大相撲1月場所が両国国技館で開催されていたこともあって、1人で観戦へ。さらに、前述の「六本木 炉端や」へ予約せずに訪れ、カウンターでひっそりと食事。
静かに東京を満喫したようだ。

 この他にも、日本の筆ペンが大好きなJ・J・エイブラムスは『スター・トレック BEYOND』での来日の際に筆ペンを大量買いし、『ジェイソン・ボーン』のマット・デイモンとアリシア・ヴィキャンデルは別々の来日タイミングながら、2人とも新宿のロボットレストランへ。『ジャングル・ブック』のニール・セディは初来日ということもあって、しゃぶしゃぶ、寿司、炉端焼きなど、日本食を堪能。取材を23本のほか、ジャパンプレミア、ファンイベントと大忙しだった『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』のエディ・レッドメインはなかなか時間が取れず、共演者のキャサリン・ウォーターストンと談笑しながらカップケーキを食べていたのが印象的だったとのこと。

 このように、様々な形で日本を楽しんでくれたハリウッドスタースターたち。来年も誰が日本を訪れ、どう過ごしてくれるのか楽しみだ。
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