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恵まれた容姿だけでなく、演技力でも評価を受けた佐野。『砂の塔』出演後は、街で声をかけられる頻度が格段に上がった。「以前に比べて何十倍にも増えましたね。『お兄ちゃん』って声をかけてくださる方が多いです。嬉しいですね」。出演に際しては不安が大きかったと正直な胸の内を明かすが、クランクアップを迎えたときは達成感を覚えることができたそう。
「前に出演した『くちびるに歌を』という映画のクランクアップ時には大泣きしてしまったんです。今回もまた泣くだろうなと思っていたのですが、達成感がすごくて、さらに、次、また頑張ろう!という意欲が沸いてきて、泣くことはありませんでした」と笑顔をみせる。さらに今回は共演者にも恵まれ、「みなさんいい方たちばかりで、すごく仲良くさせていただきました。主演の菅野さんは本当のお母さんみたいでしたね。太陽のように明るくて、菅野さんを中心に現場が回っていました」と振り返った。
『砂の塔』で松嶋菜々子との共演シーンも多く、「松嶋さんは、普段はとてもおしゃべりが好きで、プライベートの話題もたくさんしてくださいました。
まだまだ発展途上にある18歳の佐野。「僕自身、まだ分かっていない僕があると思う」と未来を見据え、「『砂の塔』の和樹から僕を知ってもらった人には、M!LKでははっちゃけた素を出しているので、全く違う一面を見てもらえると思いますし、ずっと応援してくださっているみなさんには、逆にお芝居での僕を見せることで、また別の顔を感じてもらえると思います」と、個人、グループ、両方の活動を応援してほしいと願った。
そのためにも2017年は「自分の可能性を広げられる、ステップアップの1年にしたい」と目を輝かせ、「20代、30代になっても、今の気持ちを忘れずに、がむしゃらに頑張れる人でありたいと思います。感謝の気持ちを、初心を忘れないようにしたいですね」と誓った。(取材・文・写真:望月ふみ)