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物語の舞台は、断崖絶壁に囲まれた孤島・ステラ王国。世界を滅ぼすほどの力を秘めるという魔法の杖・ドラゴンクライがフィオーレ王国の反逆者・ザッシュによって、奪われステラ王国の国王・アニムスの手に渡ってしまう。魔導士ギルド・フェアリーテイルのナツ、ルーシィ、ハッピー、グレイ、エルザ、ウェンディ、シャルルは、ドラゴンクライ奪還の依頼を受け、ステラ王国に潜入する。そして、ドラゴンクライを巡る攻防の中で、フェアリーテイルの面々は、アニムスに仕える魔導士・ソーニャと出会う…。
「役者にとって、映画化されるということは、すごく嬉しいこと」と、満面の笑みで喜びを語った柿原。「ドラマCDやゲームが次に求めることはTVアニメーション、そしてTVアニメーションが次に求めることが劇場版。だから、劇場版になるということはすごく嬉しいことだし、多くの人に求められているんだなと思います」と口にする。ゆえに、求められているのがわかるからこそ、「力も入っちゃうよね」と照れ笑いを浮かべる。
壮大なクライマックスへの“始まり”として描かれるという本作。柿原自身もこれまでにTVアニメ全277話と、劇場版1作で主人公ナツを演じてきた。
ナツというキャラクターを自身の力で掴み取った印象の柿原だが、「僕は役に恵まれているんです」と思いがけない言葉が返ってくる。「役者陣も同世代が多くて、他の作品で主役を演じていたメンバーが当時集まったのがこの作『FAIRY TAIL』だったんです。そういうメンバーと巡り会って、僕の芝居の核になるようなことを教わりました。そこから作り上げてきたのがナツです」と自信をみせる。
だが、「ナツに会わなかったら、地声で芝居をするということはなかったかもしれない。『おはようございます』の挨拶ひとつで、役が決まるという経験もなく、カッコつけた芝居しかしない役者になっていたかもしれない。
『劇場版FAIRY TAIL ‐DRAGON CRY‐』は5月6日より公開中。