【関連】『THE ドラえもん展 TOKYO 2017』内覧会フォトギャラリー
本展覧会は、2002年に開催された「THE ドラえもん展」以来15年ぶりの開催となるドラえもんをテーマとした展覧会。「あなたのドラえもんをつくってください」というお題に応えた村上隆や奈良美智、蜷川実花、増田セバスチャン、しりあがり寿ら28組のアーティストたちの作品が出展されている。
本展覧会を監修する美術史家で明治学院大学教授の山下裕二氏は「ここに出展されている半数は日本のトップランナーによる作品です。しかし、もう半分はまだ知名度はないけれど、才能を見込んで、新たに作っていただいた作品になります。才能が世に出る大きなきっかけになればと思い、今回の開催にいたりました」と本展覧会への思いを語った。
会場に入ると、まずは村上隆による大きなキャンパスが目に入る。山下氏は、村上の作品を「村上さんの作品の特徴でもある画面を埋め尽くすようにモチーフが描かれたものです。実は、この作品内には不二子F先生の姿が3ヵ所描かれています。ぜひ、探してみてください」と説明した。
また、巨大な牛皮を縫い合わせたキャンパスにクレヨンで狼とドラえもんのキャラクターたちを描いた作品を出展した鴻池朋子は、「(自身の作品は)狼を一貫したモチーフとしています。狼は、身近な動物である犬から派生したイメージです。その狼に、しずかちゃんが甘噛みされている姿を描いています」と自身の作品について語った。
画家の町田久美は「ドラえもんを忠実に描いてみよう」という思いからドラえもんの横顔を描いた水墨画を展示。毛の一本一本まで丁寧に彫り込まれたペガサスの彫刻を出展した中里勇太は、「『のび太の日本誕生』に出てくるペガです。子どもの頃、テレビで流れていたのを観て、お話が好きだったことを思い出し、このモチーフを選びました」と自身の作品についてコメントした。
展覧会では、このほかにも、指で粘土の型を作り、そこに樹脂石膏を流し込んで作られた、彫刻家の西尾康之による立体作品や、蜷川によるドラえもんとのデートを空想して撮られた写真など、あらゆるアート作品が並んでいる。まるで、日本のアート界が凝縮されたかのような、濃密な展覧会だ。
『THE ドラえもん展 TOKYO 2017』は、11月1日~2018年1月8日まで東京・六本木ヒルズ 森アーツセンターギャラリーで開催。
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