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本作は、デスマーチ真っ最中のゲームプログラマー“サトゥー”こと鈴木一郎が、仮眠を取っていたはずが、気付くと異世界に迷い込んでしまっていたところから始まる異世界冒険ファンタジー。視界の端には、仮眠前に作っていたゲームを思わせるメニュー画面。そして、ひょんなことからこの異世界で最強の力と財宝を手にしてしまった“サトゥー”が、夢か現か、“異世界観光”の旅に出発する。
今回、ついにアニメ化となった『デスマ』。だが、愛七いわく「デスマは放送に引っかかりそうなことが多い」という認識があったそうで、書き始めた当時の担当編集と「『(アニメ化は)難しいねぇ』と話していた」と明かす。ゆえに「ドラマCDになれば嬉しいな、という気持ちでした。それが一足飛びこえて、アニメ化ですからね。びっくりです」と言い、“どこか他人事”という気持ちもあったが「内心はその場で、床でゴロゴロ転げ回りたいような気持ちでした」と照れ笑いを浮かべた。
本作は、主人公サトゥーの本業が“デスマーチ中のプログラマー”という点がユニークであり注目を集めている。愛七も、プログラマーという顔を持っていることから、「(デスマの)半分くらいは実体験です」と苦笑する。「土日に小説を書き、平日は会社から帰ってきて寝るまでの間に、少し時間があれば思いついたネタなどを書いたり、校正をしていました。
冒険物語なのに “主人公が熱くない”というユニークな設定には、アニメスタッフだけでなく作り上げてきた愛七自身も頭を悩まし、「小説も、クライマックスの描き方が大変なんです」と漏らす。感情の起伏という点だけでなく、“最強の力”も持ち合わせていることから「ピンチになる状況が作れない。追い込まれたら一瞬で勝ってしまうので。主人公が万能過ぎて、さてどうやってピンチにさせようか…といつも考えています(笑)」。(取材・文:ほりかごさおり)
感情の起伏が少ない、万能過ぎる主人公サトゥーはどのように描かれるのか…。TVアニメ『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』はTOKYO MXにて1月11日より毎週木曜日24時からスタート。
※『小説家になろう』は、株式会社ヒナプロジェクトの登録商標です
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