【写真】ギレルモ・デル・トロ監督、『シェイプ・オブ・ウォーター』インタビューフォトギャラリー
本作は、『パンズ・ラビリンス』『パシフィック・リム』などで知られるメキシコ出身のデル・トロ監督による異色のラブストーリー。米ソ冷戦時代のアメリカを舞台に、政府の極秘研究機関で働く声が出せない女性イライザ(サリー・ホーキンス)と、そこに運び込まれてきた不思議な生き物“彼(ダグ・ジョーンズ)”との心の交流をファンタジックに描く。先日行われた記者会見で「今の世の中、“よそ者は信用するな、警戒しろ”という風潮があり、愛がなかなか感じられない困難な時代」と語っていたデル・トロ監督。一見、平和そうに見えて、「実は性差別や人種差別が横行していた冷戦時代と変わらない」と嘆く彼にとって、「この作品を作りたい」と思った必然性は十分に理解できる。
「(器によって)いろんな形に変化しながら、同時に力強さもある“水”は、僕にとって“愛”の象徴」。そう目を輝かせるデル・トロ監督は、“水”、そして流れゆく“時間”を柱にした物語の中で、次々と困難が降り注ぐ異種間の恋愛を展開させていくが、人間の女性と半魚人風のクリーチャーが恋に落ちるという設定は、かなり奇抜だ。「例えば、誰かの人生について描きたいのならメロドラマやロマンティックコメディで表現できる。ところが、社会に対する愛であったり、平和であったり、もっと大きな思想を描きたいときは、“寓話”として表現した方が効果的。人々が聞く耳を持ってくれると思ったんだ」と胸の内を明かす。
ゆえに今回、大役を担うクリーチャーのデザインには相当こだわり、大好きな円谷プロに敬意を評してか、CGではなくスーツを4着特注した。
ところで久々の日本、今回も“中野ブロードウェイ”に行って、スーツケース一杯にお土産を爆買いしたかと思いきや、「行くには行ったけれど、何も買わなかった。この映画で僕は大人になったようだ」と笑顔を見せる。「この映画に全財産を注ぎ込んだ、ってこともあるけれど、僕にとっては不思議な存在で、何かを“買う”と衝動を抑えてくれる力がある。今でも中野ブロードウェイは大好きだけれど、それ以上の満足感を知ってしまったんだ」と力説。
ファンにとっては、ちょっぴり寂しい話だが、デル・トロ監督は自信満々の表情を浮かべながら、「その代わり、これから楽しい映画をたくさん作るよ!」と約束してくれた。(取材・文・写真:坂田正樹)
映画『シェイプ・オブ・ウォーター』は全国公開中。
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