生後6ヵ月の羊マーリーは、自分を“犬”だと思っている。みなしごだったマーリーは、イギリス、カンブリア在住のヴォーン一家にもらわれ、外で牧草を食べ生活をするはずだった。
しかし到着後すぐに体調を壊したマーリーは、しばらくの間屋内で犬と生活することに。その間にどうやら犬としての習慣を身につけてしまったようだ。海外メディアPeopleが伝えた。

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 「我が家には大きな庭があり植物が育ちすぎてしまっていたので、羊がいてくれたら十分に草刈りができると思ったんです」と、同メディアに対しアリ・ヴォーンは語る。

 しかし、マーリーが外で草を食べ始めるまでには予想外に時間がかかってしまった。到着して2週間せず、マーリーが病気になってしまったのだ。
命の危険がある合併症を発症したマーリーは、屋内にある犬の寝床で休み手当を受けることに。一家は総出で羊に哺乳瓶で餌を与えた。ヴォーン家で飼われていたラブラドールのジェスは、夜になるとマーリーとともに休んでいた。そうするうちに、ジェスから行動の仕方を学んだようだ。

 マーリーが健康を取りもどした後も、仲良くなった2匹は常に行動をともにするように。そして、マーリーは犬のような生活を送るようになり、未だに外より屋内を好んでいるという。


 一家は最近、ベアーと名付けたもう一匹の羊を飼い始めた。ヴォーンは「マーリーには羊の仲間が必要だと知っていました」「自分が羊だと知ってもらいたいし、羊らしく外で生活するものなのだと知ってもらいたいです」と語っている。