早くも興行収入35億円を超え、観客動員数は300万人に迫り、現在も大ヒット中のディズニー/ピクサー映画『リメンバー・ミー』。本年度のアカデミー賞では、長編アニメ映画賞と主題歌賞をW受賞し、クオリティもお墨付きの本作は、幅広い世代の人々の琴線と涙腺を刺激し、大人も泣ける感動作として激賞の輪を広げている。
【写真】『リメンバー・ミー』を鑑賞した哀川翔インタビュー写真
ディズニー/ピクサーのアニメーション映画について哀川は「うちの家族はみんな観るんだけど、俺はほとんど観たことがない。子どもたちだけでも観に行っているし、うちのかみさんは孫と行ったりもしている。俺も『リメンバー・ミー』は誘われていたけど、その時は時間も合わなかったし、行かなかったんだよ。だから、(アニメーションを観ない)俺が観たと言ったら、きっと『ええっ!!観たの!?』というリアクションになるよ!」とおちゃめに笑う。
そして、本作については「今まで観たアニメ作品の中で1番感動したかもしれない。アニメーションという枠を超えて、すごくいい作品だと思う」と手放しで絶賛する哀川。「映像が本当にリアルだよね。登場人物がほとんど人に近い動きをしてくれている。いや、人以上かもしれない。
本作の主人公は、ミュージシャンになることを夢見る少年・ミゲル。しかし、ミゲルは先祖代々受け継がれてきた“音楽禁止令”のため、人前でギターを弾くことも歌うことも許されない。そんなミゲルがひょんなことから、先祖の魂を迎えるお祭り“死者の日”に、<死者の国>へと紛れ込み、そこで出会ったガイコツのヘクターと共に、壮大な冒険に繰り出す。
哀川は色鮮やかな<死者の国>のビジュアルにもいたく感激したそうで、「死の世界に行くという発想がそもそもすごいし、また行った先の<死者の国>のビジュアルが本当にきれい!映像の力が強いから引き込まれていくよね。エンターテインメントとして壮大なスペクタクルになっている。俺が(インタビュー部屋に置いていた)このポスターとかぬいぐるみとか欲しいと思ったくらいだもの。子どもが観ても面白いと思うけど、俺たち大人が観ても相当楽しめる。本当にやばいから」と惜しみない賛辞を送る。 また、哀川は鑑賞中、それぞれの登場人物に感情移入していったという。「いろんな立場で観られる映画だと思うけど、俺はやっぱり子どもの立場になって観ちゃうから、最初はミゲルの立ち位置から観たね。でも、ヘクターが出てきたら『ヘクター歌うまいな!これはやばい!』と思ってへクター目線で観ていたし、最後は、ココおばあちゃんの気持ちにまで入りこんじゃったよ(笑)。
哀川は、劇場公開直後から話題になっている“意外性のある”ストーリー展開にも心を鷲づかみにされたそうで「『リメンバー・ミー』が面白いのは、夢に向かうというすさまじい葛藤劇がありながら、途中で夢を捨ててしまいそうになるけど、また、再び夢につながっていくという予想のつかない展開。そのどんでん返しにビックリした。これはやべぇ、そっちへ向かうのか!と。本当に上手いことできているよね」と感心しきりだ。
そして、1番感動した場面は、やはり“ラストシーン”だと言う。「あそこはドラマチックで感動したよ。泣くまではいかなかったけど、相当いいシーンだった。やっぱり歌の力ってすごい!それにしても、この展開は予想してなかったな(笑)」と笑顔を見せる。さらに、「歌を愛するミゲルという男の子の話というだけじゃなくて、実は男女関係なくどんな人にも響くような人生観の1つの教科書的なものになっている」と感慨深い表情で語り、「誰にとってもミゲルみたいに人生の中でいろいろな転換期があると思うけど、その時に絶対に忘れちゃいけないものがある。その“絶対に忘れちゃいけないもの”は何なのか?大切な事を思い出させてくれると思うよ」と熱を込めて話す。
現在、『リメンバー・ミー』の魅力はSNSや口コミで広がり、レビューサイトでの評価もすこぶる高い。「俺が『リメンバー・ミー』を観たこと自体に、驚く人が多いと思う。俺は、率先して『観てね』とか映画を勧めるようなタイプじゃないけど、『観たよ』とは言うから。そうすると、俺の周りはざわざわするんじゃないかな(笑)。」と笑い、最後に「とはいえ、俺がこうしていくらしゃべっても、この映画の良さは実際に観てみないとわからないと思う。一つ確かなことは、俺は確実に心をつかまれたってことだね」と力強く締めくくってくれた。(取材・文:山崎伸子/写真:高野広美)
映画『リメンバー・ミー』は全国公開中。
今回「普段、アニメーションは全然観ないね」と言う俳優・哀川翔に、映画館で本作を鑑賞してもらいインタビューを実施。「さすがアカデミー賞を獲った作品だね!いやー面白かった。ちょっとやられたよ」とその完成度の高さにうなった。
【写真】『リメンバー・ミー』を鑑賞した哀川翔インタビュー写真
ディズニー/ピクサーのアニメーション映画について哀川は「うちの家族はみんな観るんだけど、俺はほとんど観たことがない。子どもたちだけでも観に行っているし、うちのかみさんは孫と行ったりもしている。俺も『リメンバー・ミー』は誘われていたけど、その時は時間も合わなかったし、行かなかったんだよ。だから、(アニメーションを観ない)俺が観たと言ったら、きっと『ええっ!!観たの!?』というリアクションになるよ!」とおちゃめに笑う。
そして、本作については「今まで観たアニメ作品の中で1番感動したかもしれない。アニメーションという枠を超えて、すごくいい作品だと思う」と手放しで絶賛する哀川。「映像が本当にリアルだよね。登場人物がほとんど人に近い動きをしてくれている。いや、人以上かもしれない。
アニメだけどアニメじゃないような感覚になったよ」。
本作の主人公は、ミュージシャンになることを夢見る少年・ミゲル。しかし、ミゲルは先祖代々受け継がれてきた“音楽禁止令”のため、人前でギターを弾くことも歌うことも許されない。そんなミゲルがひょんなことから、先祖の魂を迎えるお祭り“死者の日”に、<死者の国>へと紛れ込み、そこで出会ったガイコツのヘクターと共に、壮大な冒険に繰り出す。
哀川は色鮮やかな<死者の国>のビジュアルにもいたく感激したそうで、「死の世界に行くという発想がそもそもすごいし、また行った先の<死者の国>のビジュアルが本当にきれい!映像の力が強いから引き込まれていくよね。エンターテインメントとして壮大なスペクタクルになっている。俺が(インタビュー部屋に置いていた)このポスターとかぬいぐるみとか欲しいと思ったくらいだもの。子どもが観ても面白いと思うけど、俺たち大人が観ても相当楽しめる。本当にやばいから」と惜しみない賛辞を送る。 また、哀川は鑑賞中、それぞれの登場人物に感情移入していったという。「いろんな立場で観られる映画だと思うけど、俺はやっぱり子どもの立場になって観ちゃうから、最初はミゲルの立ち位置から観たね。でも、ヘクターが出てきたら『ヘクター歌うまいな!これはやばい!』と思ってへクター目線で観ていたし、最後は、ココおばあちゃんの気持ちにまで入りこんじゃったよ(笑)。
いろんなことを訴えかける映画で、きっと観る人それぞれに響くものがあると思う。実際、俺はものすごく刺激されたね」。
哀川は、劇場公開直後から話題になっている“意外性のある”ストーリー展開にも心を鷲づかみにされたそうで「『リメンバー・ミー』が面白いのは、夢に向かうというすさまじい葛藤劇がありながら、途中で夢を捨ててしまいそうになるけど、また、再び夢につながっていくという予想のつかない展開。そのどんでん返しにビックリした。これはやべぇ、そっちへ向かうのか!と。本当に上手いことできているよね」と感心しきりだ。
そして、1番感動した場面は、やはり“ラストシーン”だと言う。「あそこはドラマチックで感動したよ。泣くまではいかなかったけど、相当いいシーンだった。やっぱり歌の力ってすごい!それにしても、この展開は予想してなかったな(笑)」と笑顔を見せる。さらに、「歌を愛するミゲルという男の子の話というだけじゃなくて、実は男女関係なくどんな人にも響くような人生観の1つの教科書的なものになっている」と感慨深い表情で語り、「誰にとってもミゲルみたいに人生の中でいろいろな転換期があると思うけど、その時に絶対に忘れちゃいけないものがある。その“絶対に忘れちゃいけないもの”は何なのか?大切な事を思い出させてくれると思うよ」と熱を込めて話す。
現在、『リメンバー・ミー』の魅力はSNSや口コミで広がり、レビューサイトでの評価もすこぶる高い。「俺が『リメンバー・ミー』を観たこと自体に、驚く人が多いと思う。俺は、率先して『観てね』とか映画を勧めるようなタイプじゃないけど、『観たよ』とは言うから。そうすると、俺の周りはざわざわするんじゃないかな(笑)。」と笑い、最後に「とはいえ、俺がこうしていくらしゃべっても、この映画の良さは実際に観てみないとわからないと思う。一つ確かなことは、俺は確実に心をつかまれたってことだね」と力強く締めくくってくれた。(取材・文:山崎伸子/写真:高野広美)
映画『リメンバー・ミー』は全国公開中。
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