映画『君の名前で僕を呼んで』でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたティモシー・シャラメ。ハリウッドで不動の地位を築いた男を父に持つスコット・イーストウッドと、パトリック・シュワルツェネッガー…。
浮き沈みの激しい世界で着実に存在感を発揮し、2018年にさらなる飛躍が期待できそうな若手俳優を6名紹介する。

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 マッチョなアメリカンボーイというよりも、ヨーロッパ系の男性モデルのような雰囲気を醸し出すティモシー。父親がフランス人で、フランス語も堪能だ。日本でも公開中の初主演映画『君の名前で僕を呼んで』では、同性愛に目覚め年上の男性に恋をする17歳の少年エリオを演じ、アカデミー賞主演男優賞ノミネートを獲得した。同じくアカデミー賞作品賞候補で、日本でも6月1日に公開される『レディ・バード』にも出演している。また、今年全米公開予定のウディ・アレン監督作『A Rainy Day in New York(原題)』では、若手女優のエル・ファニングとダブル主演を務めることも決定。『君の名前で僕を呼んで』の続編も決まり、今後が最も楽しみな俳優の1人だ。

 現在は監督として名高い俳優クリント・イーストウッドを父に持つスコットは、2006年のイーストウッド監督作『父親たちの星条旗』で長編映画デビュー。以後、下積み時代が長かったが、2015年の日本未公開作『ロンゲスト・ライド』で主役の座をつかむと、翌年の『スーサイド・スクワッド』、2017年の『スノーデン』『ワイルド・スピード ICE BREAK』と立て続けに話題作に出演した。待望の第2弾『パシフィック・リム:アップライジング』では主要キャラクターの1人ネイサンを演じ、ジャパンプレミアのため3月に来日。次回作のクライムスリラー『The Manuscript(原題)』では主演として名優モーガン・フリーマンと競演する。

 人気俳優アーノルド・シュワルツェネッガーの長男パトリックは、シュワちゃんよりも甘いマスクの好青年といった感じ。
兄弟姉妹の中で唯一、シュワちゃんと同じ役者の道に進んでいる。大学在学中にモデルとしても活躍。2012年頃から少しずつ映画に出演し始め、日本映画『タイヨウのうた』(06)のハリウッドリメイクで、日本でも5月11日に公開される『ミッドナイト・サン ~タイヨウのうた~』で初主演を果たす。ジャパンプレミアに合わせて来日した際には、人懐っこい魅力を振りまいていた。プライベートでも来日するほどの親日家である。 アン・リー監督の2016年日本劇場未公開作『ビリー・リンの永遠の一日』で主役に抜擢され、鮮烈な俳優デビューを飾ったジョー・アルウィンも注目株だ。現在は人気歌姫テイラー・スウィフトの彼氏としても知られているが、2018年は出演作が目白押し。マーゴット・ロビー&シアーシャ・ローナン共演のスコットランド女王映画『Mary Queen of Scots(原題)』や、オスカー・アイザックらが出演する『Operation Finale(原題)』など、実力派たちとの共演でハリウッドでの地固めが進んでいる。

 子役では、2016年日本公開の映画『ルーム』で大人顔負けの演技を披露したジェイコブ・トレンブレイが押さえておきたい有望株。6月15日に公開される『ワンダー 君は太陽』では、生まれつき顔に障害を持つ少年という難しい役に臨んでいる。

 『ワンダー 君は太陽』からはもう1人、主人公的な少年ニッキーを演じる『サバービコン 仮面を被った街』が5月4日に公開となるノア・ジュープにも注目。アメリカでスマッシュヒットとなったホラー話題作『クワイエット・プレイス(原題)』にも出演しており、こちらは今秋日本公開予定だ。


 二人そろってハリウッドを支えるイケメン俳優に成長してくれることを期待したい。(文:渡邉実香)
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