【写真】岡田結実インタビュー写真&『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』場面写真
眠っていたフォースが覚醒したヒロイン・レイが、伝説のジェダイ、ルーク・スカイウォーカーのもとで修行を積み、ダース・ベイダーを継ごうとするカイロ・レンとの決戦に挑んでいく姿を描く本作。「親子や師弟の話にグイグイ惹きつけられて、“ヤバい、泣きそう!”ってなるシーンが何度もありました。あっという間に観終わっていました」と開口一番、笑顔で感想を語る岡田。
とりわけ魅了されたのが「戦うヒロイン、レイ」とのこと。「男性に立ち向かって戦うレイはとても強い女性。強い女性というと“泣かない”というイメージがあったんですが、レイはすごく涙を流すんです。強い女性というのは、泣いていても笑っていても、何かしらブレない芯のようなものを持っているんだと気づかされました。新しい価値観をレイに教えてもらったような気がします」と瞳を輝かせる。「自分の感情を抑えないところもありながら、それでいて人の意見も取り入れることができる。突きつけられたことを、きちんと自分の中に落とし込める女性だと思いました。レイの気持ちが熱いからこそ、周囲も“彼女を助けたい”と感じるんだと思います」。
レイの生き様に感心しきりだが、先日18歳になったばかりの岡田自身も自分の中に沸き起こった感情を大事にしているという。「今年、ドラマをやらせていただいたんですが、その際もお芝居することにものすごく不安がありました。バラエティでもきちんとしゃべれるかなとか、これから自分にはなにができるんだろうなど、考えても簡単にはわからないことをよく考えてしまうんです。寝る前に考えて、悩んで…“うわ、1時間経っちゃった!”ということもあるんですよ」と笑顔の裏に隠された葛藤を告白。
そんな時は「思った感情を文字に起こしておく」のだそう。「そうすると数ヵ月後の自分が“今はこの事にはもう悩んでないな”とか“違う悩みができているな”とか、ものすごく小さいけれど自分自身を振り返って確認することができるんです。その習慣をつけるようになってから、“成長しているな”とわかる瞬間もありました。よくやった、自分!って」と微笑む彼女の姿が、まっすぐに突き進むレイとピタリと重なる。
ルークとレイの“師弟関係”も本作の大きなテーマだが、岡田にとって“師匠”と思える人はいるのだろうか?すると、「『天才てれびくん』でお世話になった、出川哲朗さんと鈴木あきえさんから、本当にたくさんことを教えていただきました」と即答する。「面白くて、すごく優しい。お二人がお話しすることって、絶対に人を傷つけないんです。人としてすごくステキだなと思います。
そして、インタビューの最後に本作の発売を記念して、日本で初めて「スター・ウォーズ」を題材にして制作されたオリジナルショートドラマ「メッセージ」の感想も。親子が「スター・ウォーズ」シリーズを通してつながりを確かめるドラマの内容に、「子どもって、親の好きなものを知ることができると、実はうれしいものなんですよね。一緒に楽しめるものがあるのって、うらやましいなと思いました。親子で感想を話したり、ルークやレイ、カイロ・レンの葛藤を見て、あの時にケンカをしちゃったけど、実はこんなふうに思っていたんだなんて会話ができたら、最高ですよね!」と世代をつなぐ本作の魅力を実感し、声を弾ませていた。(取材・文:成田おり枝/写真:高野広美)
『スター・ウォーズ/最後のジェダイ MovieNEX』発売中。
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