「マーベル・シネマティック・ユニバース」の最新作にして、シリーズ史上初となる女性単独主役となった映画『キャプテン・マーベル』。圧倒的な力を持ちつつも、自身の記憶がないという不安に苛まれ、苦悩や葛藤のなか前に進む“人間味”溢れる主人公――そんな彼女に魅了されたのが、HKT48の指原莉乃がプロデュースしたアイドルグループ「=LOVE」の大谷映美里、高松瞳(※「高」は正式には「はしごだか」)、野口衣織の3人だ。


【写真】『キャプテン・マーベル』を鑑賞した「=LOVE」インタビューフォト

――映画館の大スクリーンで『キャプテン・マーベル』を鑑賞したばかりだとお聞きしましたが、率直な感想をお聞かせください。

大谷:めちゃくちゃ面白かったです! 私は普段、アクション系の映画はあまり観ないのですが、とにかくスケールが大きく興奮しました。新しい世界が広がりました。

高松:私は映画が大好きで、マーベル作品もすごく興味があったのですが、シリーズの歴史も長く、なかなか踏み込む勇気がなかったんです。でも一旦観てしまったら「絶対はまるんだろうな」という予感はありました。案の定、すでに「マーベル沼」にはまっています(笑)。迫力、ストーリーすべてが圧倒的でしたが、なかでもキャプテン・マーベルの衣装やスーツがとにかく格好いい! もっとマーベルの面白さを知りたいと思わせてくれる2時間4分でした。

野口:洋画の鑑賞経験がほとんどなく、正直字幕とかも不安だったのですが、そんなことが吹き飛ぶぐらい、最初からのめり込みました。役者さんの表情もすごくよかったです

――初マーベルで、魅力を堪能したようですが、キャプテン・マーベルのような強い女性には憧れがあるのですか?

大谷:あります! 私自身が強い方ではないので、憧れます。特にキャプテン・マーベルは、人のために強さを発揮できる。すごく格好良いですよね。映画を観てアクションをやってみたいと思いました。


高松:キャプテン・マーベルは、映画を通して一度も男性に頼ることがないんです。そこが格好良いのですが、一方で、とても天然的なところや女性らしい部分もある。完全なモテ女ですよね(笑)。すべてがうらやましかったです。

野口:強いだけではなく、幼少期にいろいろあって劣等感を持っているところも共感できました。あとは、どんなことがあっても、自分の信じる道を突き進む姿は憧れます。どうしても人って不安になったり、くじけてしまったりするじゃないですか。女性としてだけではなく、人としてすごく素敵だなと感じました。

――キャプテン・マーベル以外にも、魅力的な人物がたくさん出てきますが、印象に残ったキャラクターは?

大谷:人ではないのですが、猫のグースはインパクトがありました。予告編で出てきたときは「なんで猫が出てくるんだろう」と思っていたのですが、すごく重要な役割を果たすのでびっくりしました。

高松:私はジェンマ・チャンさんが演じたミン・エルバです。すごくクールで、最後まで超格好良かったです。
アップで映ったとき、一目で惹かれました。

野口:私もなんです! 見た目がドタイプなんです。あのビジュアルで性格がめちゃくちゃクール。キャプテン・マーベルとは違った魅力があります!

――迷いながら進んでいく主人公の成長物語でもある本作ですが、アイドル活動と重ね合わせて共感できる部分はありましたか?

大谷:=LOVEに入る前、私はオーディションをたくさん受けてきたのですが、何度も落ちた経験があります。キャプテン・マーベルも、幼少期からうまくいかないこともあるなか、自分の足で立ち上がって乗り越える姿を見て、ものすごく共感しました。あきらめずに挑戦することの尊さを実感しました。

野口:私は小学生のとき、友達と仲良くできなくて「もういいや」と逃げていた時期がありました。でもキャプテン・マーベルは、自分が正しいと思ったことは、どんな困難でも立ち向かう。私とは真逆の存在。だからこそ、この映画を観て、私に欠けているものが認識できました。もし、小学生のときに、この映画に出会っていたら、大きく変われたと思います。

高松:キャプテン・マーベルは、ものすごく強大な力を持っていますが、それでも彼女はいろいろな人の支えがあったからこそ、頑張ってこられたと思うんです。
私も、家族やメンバー、ファンの皆さんの支えがなければ、いまの自分はないと思っているので、この映画の持つメッセージ性には共感できました。

――皆さんの身近に、キャプテン・マーベルのような格好いい女性はいますか?

高松:指原(莉乃)さんかな。私は悩みなどを相談させていただくことがあるのですが、話を聞いていると、すごく強くて自分の意思を持っている憧れの方です。キャプテン・マーベルとの共通点は多いと思います。

大谷:私も指原さんが思い浮かびました!

野口:メンバーのなかだったら(高松)瞳かな。自分の力で輝いている感じがする。冷静な判断もできるしね。

――多くのことを感じられた映画のようでしたが、どんな方に観てほしいと思いますか?

高松:私もそうでしたが、映画が好きで、でもマーベル作品は、歴史があるのでちょっとハードルが高いなという人に観てほしいです。すごくわかりやすいストーリーですし、メッセージにも共感しやすい。マーベル沼にはまれること間違いなしです!

野口:自分に足りないものがあるなと感じていて、強くなりたいと思っている人におすすめです。あとは、バトルアクションということで、結構ハードな内容を想像しがちですが、ほとんど血も流れませんし、異次元的な映像も多く、子供心がくすぐられます!

大谷:女性って恋愛映画を選びがちですが、いまいる自分と違う世界を堪能できるという意味では、爽快感もあり、ものすごくおすすめです。生きるためのメッセージも恩着せがましくなく入っているので、勇気を持って前に進みたいと思っている人にぜひ観てほしいです。


(取材・文:磯部正和/写真:高野広美)
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