乃木坂46が26日、横浜アリーナにて「乃木坂46 23rdシングル『Sing Out!』発売記念~選抜ライブ~」を開催。グループ卒業を発表している斉藤優里は本公演がラストステージとなり、「また笑って会いましょう! バイバーイ!」と挨拶して涙を流した。


【写真】斉藤優里がラストステージ 「『Sing Out!』発売記念~選抜ライブ~」の模様

 乃木坂46が横浜アリーナで単独公演を開催するは約5年ぶり。この度のライブは24日~26日の3日間行われ、24日はアンダーメンバー、25日は四期生、最終日の26日は選抜メンバーによって行われた。

 ライブは齋藤飛鳥がセンターを務める「Sing Out!」からスタート。「何度目の青空か?」「インフルエンサー」「おいでシャンプー」「裸足でSummer」のシングル曲に続いて、「ぼっち党」「ゴルゴンゾーラ」のユニット曲を披露。8曲目の「頬杖をついては眠れない」には秋元真夏白石麻衣新内眞衣高山一実のほか、斉藤優里が登場。会場は大きな歓声に包まれた。


 その後は「走れ!Bicycle」「夏のFree&Easy」「ガールズルール」「太陽ノック」「ジコチュー」で行こう!」と怒とうの夏曲メドレー。MCを挟んで「曖昧」「平行線」などのユニット曲を披露すると、18曲目では松村沙友理が率いる“さゆりんご軍団”が登場した。

 松村の呼び込みで、佐々木琴子、寺田蘭世が姿を現すと、斉藤と同じく卒業を発表している伊藤かりんがサプライズ登場。会場は驚きと喜びの声に包まれた。さゆりんご軍団の4人が「白米様」「さゆりんご募集中」をパフォーマンスすると、26日が26歳の誕生日の伊藤にバースデーケーキのプレゼント。ケーキは将棋の有段者である伊藤に合わせて「香車」と書かれたケーキで伊藤は笑顔を見せる。


 そんな伊藤に対して、松村は“軍団員”の伊藤に感謝の手紙を読み上げた。「かりんちゃんとやりたいこと、まだまだたくさんあります。だからワガママな軍団長から最大のワガママを言わせてください。乃木坂を卒業しても、さゆりんご軍団は卒業しないでください」とお願い。伊藤は涙ぐみながら「私も抜ける気はないし、さゆりんご軍団の武道館の夢は一生あきらめるつもりはないので、もしかしたら開催は50年後とかになっちゃうかもしれないけど、生き延びて遊びに来てください」と笑わせつつも、「本当にお世話になりました。ありがとうございました」と感謝を述べた。


 ここからライブは終盤戦に。「ありがちな恋愛」「命は美しい」「シンクロニシティ」「スカイダイビング」「ロマンスのスタート」と続くと、最後「君の名は希望」でしっとりと見せ、本編を終えた。

 観客のアンコールに答えて、再びステージに登場したメンバーは、ファンと共に振り付けを交えて、再度「Sing Out!」をパフォーマンスした。

 ゴンドラで登場した斉藤が「歌い収めていない大切な1曲があるんですけど、ちょっと歌わせてもらってもいいですか?」と会場に尋ねると、自身がMVでセンターを務める「13日の金曜日」を歌唱。その後「ダンケシェーン」と続けると、斉藤が最後の挨拶を。

 手紙を書いてきたという斉藤は「乃木坂46に加入してから約8年経ちます。
悲しいことつらいことももちろんたくさんあったけど、楽しいこと達成感をより濃く何倍も感じられた8年でした。アンダーと選抜に行ったり来たりしていたので、ファンの人たちは、私以上に気持ちの変化が多くて、大変だったと思います」とした上で、「アイドルしているときはすごく幸せだったので、どこの場所でも頂いたポジションは大切に思いますし、誇りに思います。私の夢でもあった写真集も叶いました」と話すと、会場からは拍手が起きた。

 斉藤は涙を浮かべながら、「みんなとお別れするのはとっても寂しいですが、声援を送ってくれたことや、みなさんのかわいい顔を思い出に、これからも頑張っていこうと思います。みんなの目に写る最後の瞬間までキラキラしたアイドルでありますように。そして私の大好きな乃木坂46もずっとずっと永遠に応援よろしくお願いします。
また笑って会いましょう! バイバーイ!」と挨拶。「また笑って会いましょうってフレーズ絶対言いたかったから、泣かないつもりだったんですけど、ちょっと最後泣いちゃいました」と泣きながらも笑ってみせた。

 最後にはキャプテン桜井玲香が「ゆったんが卒業してもこの曲を思い出にして元気になれる瞬間があったらいいなという思いを込めて」と「乃木坂の詩」を全員で披露し、アンコールを締めくくった。

 会場に終演を告げるアナウンスが流れるも、ファンからの「ゆったん」コールは止まなかった。するとメンバーが再度登場し、ダブルアンコールで「ハウス!」をパフォーマンス。最高の盛り上がりを見せ、斉藤が「横アリのみんな、ハッピー?」と声を掛けると、会場全体が「ハッピー」と答え、「バイバーイ!」という斉藤の一言で、幕を締めた。