【写真】『ロケットマン』ワンカットミュージカルシーンのタロン・エガートン
本作は、『キングスマン』シリーズのタロンと、ノンクレジットながら昨年の大ヒット作『ボヘミアン・ラプソディ』の最終監督を務めたデクスター・フレッチャーというタッグで贈るミュージック・エンターテインメント映画。
公開されたのは、タロン演じる19歳のエルトンが、遊園地を歩きながら約300人のエキストラと約50人のダンサーとともに「SATURDAY NIGHT’S ALL RIGHT FOR FIGHTING/土曜の夜は僕の生きがい」を歌い踊るミュージカルシーン。数分間に渡って、タロンがさまざまなアトラクションの中にも足を踏み入れ、ダンスやアクションを行うさまをカメラが追い続ける。4台のカメラ、3つのクレーン、10台のゴーカートを駆使してワンカットで撮影された。
6か月前から振付を決めたり、リハーサルを重ねたりと、念入りの準備で進められた本シーンは、ロックンロールに目覚めたエルトンの10代の全盛期を描き出したミュージカルパート。役に入った時の高揚感やその時の気持ちでミュージカルシーンに挑んでいたというタロンの、ダンサーたちにつられるように踊り出したり、10代の心に秘めた想いを吐き出すようにパワフルに歌う生の熱演ぶりに胸が高鳴るワンシーンとなった。
「このシーンは、エルトンが世界の荒波へと踏み出していく場面だからものすごく重要なんだ」と語るデクスター監督は、「観た人が、“いや、あれはすごかった!”と、言ってくれることを願うね」と希望し、撮影監督には「ぜんぶ一度に、ワンカットで撮影しよう。動き続けて、流れ続けて、継ぎ目をなくすんだ」と伝えたと振り返った。
タロンも「この映画はミュージカルで、歌が単なるパフォーマンスとしてだけでなく、回想の瞬間としても歌われる。僕も本当に気に入っていて、どの瞬間もすごく好きなんだ。こんな形でエルトン・ジョンが自分の曲を歌わせてくれるなんて、言葉にできないほど誇りに思ってる」とミュージカルシーンに込めた想いを明かした。
映画『ロケットマン』は公開中。
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