アニメーション監督・新海誠の娘としても知られる子役の新津ちせが映画初主演を務める『駅までの道をおしえて』より、場面写真が解禁。新津が1年間の撮影を通して大きく成長していく姿が、四季折々の風景の中で切り取られたものとなっている。


【写真】1年間かけて撮影『駅までの道をおしえて』新津ちせの場面写真

 本作は、直木賞作家・伊集院静の同名小説が原作。愛犬ルーを亡くしたショックから立ち直れない少女・サヤカを主人公に、彼女と幼い息子を亡くした老人との出会いと、2人の心の交流を描いていく。

 主人公のサヤカを、映画『3月のライオン』やミュージカル『美少女戦士セーラームーン』に出演し、米津玄師がプロデュースした「パプリカ」を歌う音楽ユニット「Foorin」の最年少メンバーとしても知られる新津が、老人・フセ役を、パリを拠点に俳優・演出家として活躍し、マーティン・スコセッシ監督の『沈黙 ‐サイレンス‐』でも印象を残した笈田ヨシが演じる。

 8歳になるサヤカは、大好きだった愛犬ルーの帰りを今も待っている。周りの大人たちはもう戻ってこないというけれど、サヤカは信じることができない。ある夏のはじめ、サヤカは1匹の犬に導かれ、喫茶店のマスター・フセと出会う。彼もまた、大きな喪失を抱えて一人で生きていた。別れを受け入れられない2人は、互いのさびしさに寄り添ううちに、思いがけない友情で結ばれていく。

 サヤカと愛犬ルーの成長過程をそのまま映し出すため、1年以上の歳月をかけて撮影を敢行した本作。今回解禁された場面写真は、その歳月を物語るように、サヤカを演じた新津が劇中でどんどん成長していく様子が切り取られている。撮影開始当時の新津は小学校1年生の7歳。おかっぱ頭の無邪気であどけない表情から、次第に髪も身長も伸び、ぐっと大人っぽい表情を見せるようになるまでが収められている。


 また、通常犬を使った撮影では、1つの役に見た目が似た2匹をダブルスタンバイするケースが多いが、本作では撮影前から新津との信頼関係を築くため1匹のみで実施。そのため、新津と一緒に成長していく愛犬役のルーの姿も見ることができる。

 さらに、春は桜、夏は花火、秋は紅葉、冬は雪、とサヤカとルーの散歩道の変化がそれぞれの季節の風物詩とともに描かれ、日本の四季の美しさも存分に表現されたものとなっている。

 映画『駅までの道をおしえて』は10月18日より全国公開。
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