女優の前田敦子が主演を務めるドラマ『伝説のお母さん』(NHK総合/毎週土曜23時30分)の第1話が1日に放送され、前田演じるメイの子育てぶりに、「今の私だ」「あっちゃん頑張って…」「子育て事情がリアル」など世の母たちから共感の声が相次いでいる。

【写真】前田敦子、赤ちゃんを抱く姿も…『伝説のお母さん』初回を振り返る

 本作は、かねもと原作の同名コミックをドラマ化。
待機児童、ワンオペ育児など“無理ゲー”な問題山積みの子育てを、「ファンタジーなのにリアル」に描くロールプレイング(RPG)子育てストーリー。

 伝説の魔法使い・メイ(前田)のもとに、国王(大倉孝二)から使いの者・カトウ(井之脇海)がやってくる。魔王大地真央)が復活し、再び討伐の旅に出てほしいという。「もうメイさんが立ち上がるしかないんです」「あなたの力は家に眠らせておくにはもったいない」などの言葉に、現在8ヵ月の赤ちゃんを抱えるメイの気持ちは揺らぐ。

 しかし、メイの住む城下町は保活の激戦区。保育所に空きはなく、夫のモブ(玉置玲央)は頼りなく、実家の母も遠方で頼ることができない。
悩んだメイは、突然「会社をクビになった」というモブに赤ちゃんを託し、伝説のパーティー再結成の祝賀会に参加するのだが…。

 視聴者からの反響が大きかったのが、「魔法使い」という現実離れした設定にも関わらず、子育て中のメイを取り巻く環境があまりにもリアルな点について。

 子育て担当課の女性に「特例で申し込めば最優先で保育園に入れる」と言われるメイだが、長蛇の列を作る母子たちを見て「困ってるのは私だけじゃないんで」と断る。しかしパーティーに加わる決心をしたメイは、祝賀会のあとカトウに、「あなたの力が必要だって言われて、まだ働けるんだって思えてうれしかったんです」と本音を語るのだった…。

 この「母」の揺れる心を見事に表現したセリフの数々にSNS上では、「子育て事情がリアル」「今の私だ」「かなり身につまされる」「あっちゃん頑張って…」「あっちゃん困難すぎるけど一生懸命がんばってて泣ける」など共感する書き込みが相次いでいる。