美しく勇敢な戦士ムーランが魅せる、ディズニーヒロインの“新境地”

2020年02月23日(日)08:30

　映画『美女と野獣』『アラジン』など、数々の魅力的なヒロインを生み出してきたディズニーが新たに放つ、これまでのヒロイン像とは一線を画すような史上最強の主人公を描くファンタジー・アドベンチャー映画『ムーラン』。愛する人を守るため、本当の自分を隠して闘う美しく勇敢な戦士ムーランが魅せるディズニーヒロインの新境地とは？

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　ディズニー作品のヒロインといえば、その多くは穏やかかつ可憐で、化粧や美しいドレスで着飾り、ロマンチックな恋にときめき、いつか王子様と結ばれることを夢見る姿が描かれてきた。

『美女と野獣』のベルや、『リトル・マーメイド』のアリエル、『アラジン』のジャスミンなど、頭が良かったり、好奇心が人一倍強かったり、強い自立心を持っていたりと、それぞれがほかのディズニーヒロインとは違う魅力を持ちながらも、最後は王子様と結ばれ、お姫様になって幸せに暮らすというのがお決まりのエンディングであった。

　しかし、そんなディズニーヒロインにおいて、新たな時代を切り開く存在となったのがムーランだ。『ムーラン』では、お洒落をして恋にときめく主人公ではなく、愛する家族のため自らを男性と偽ったムーランが、国を守る闘いに身を投じるという異色のストーリーが描かれている。

　“女性はこうあるべき”という世の中の風習になかなかなじめず、居心地の悪さを抱えていたムーラン。そんな中、彼女は愛する父を守るため、自らが戦地に行くという決断を下す。結婚にふさわしい理想の女性像に近づけないことや、男性と偽って戦うことなど、ありのままの自分をさらけだせないことに対して心が揺らぐムーランだったが、足を踏み入れた闘いの中で、次第に彼女は本当の自分を確立していくことになる。

　さまざまな葛藤を抱きつつも、国を守るための闘いに身を投じるその度胸と不屈の精神は、これまでのディズニーヒロインにはないムーランの唯一無二の魅力だ。

　主人公ムーランを演じるのは、大抜てきとなったアジアン・ビューティーのリウ・イーフェイ。透明感がありながらも強さを兼ね備えた容姿を持つ彼女が演じる、ムーランの勇姿をぜひスクリーンで目撃したい。

　映画『ムーラン』は4月17日より全国公開。

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