あらゆるジャンルの動画を楽しめて、私たちに新たな世界への扉を開くきっかけをくれるYouTubeは、アニメの配信も充実。一度は触れてみたかった名作アニメやネットオリジナル作品など、数々の公式チャンネルでたくさんのアニメが無料配信されている。


【写真】悟空、ベジータ、アムロ、シャア…人気キャラクターが彩る名作アニメ場面写真

■豊富なエピソードを配信「専用チャンネル」

 月刊誌「なかよし」(講談社)で1991年に連載がスタートし、今なお世界中で愛されている『美少女戦士セーラームーン』。今年は25年ぶりとなる劇場版最新作『美少女戦士セーラームーン Eternal』<前編>の公開も控えており、ファンの期待も高まるばかり。「sailormoon‐officialチャンネル」では、7月23日までの期間、『美少女戦士セーラームーン』『美少女戦士セーラームーンR』『美少女戦士セーラームーンS』の3シリーズ計127話を、毎週10話ずつ配信中。劇場版で描かれる“デッド・ムーン編”に至るまでのエピソードが明らかになるので、劇場版の予習ができる最高の機会に楽しんでみては。

 「名探偵コナン公式」のチャンネルでは、テレビアニメ放送開始から25年目を迎えた大人気シリーズの記念すべき第1話はもちろん、2020年中にシーズン5の最終話となる第218話まで配信予定(毎日1~2話配信)。「キャラクター初登場集」というコーナーもあり、好きなキャラクターの初登場シーンを堪能できるのもうれしい限り。
充実のラインナップで、25年の歴史をかみ締めたい。

 また「ちびまる子ちゃんねる」でも、複数のエピソードを限定配信中。テレビでは見ることのできない、YouTuberとなったまる子がさまざまな企画に挑戦している動画もあり、まるちゃんの新たなチャレンジに注目だ。

 ガンダム40周年を記念してオープンした「ガンダムチャンネル」も見応えのあるラインナップ。過去のシリーズから、最新作『ガンダムビルドダイバーズRe:RISE』まで、数々のエピソードが随時配信されているほか、ガンダムの最新情報や「ガンダムチャンネル」研究生の十味が出演するオリジナルコンテンツもあり、よりガンダムの世界を知ることができる。■憧れのヒーロー&ヒロインの誕生シーン 名作の“はじまり”を目撃!

 名作アニメの第1話の無料配信を行っているチャンネルも多数、見受けられる。
「東映アニメーションミュージアム公式YouTubeチャンネル」では、テレビアニメ放送から30年を経てもなお、国内外で多くのファンを持つ『ドラゴンボール』の1話もアリ! 孫悟空の冒険のはじまりを改めて観てみると、その後のシリーズの感動もひとしお。また、オープニング曲『魔訶不思議アドベンチャー!』は今聴いても心が躍る。続編『Z』『GT』『改』『超』の第1話も配信中だ。また同チャンネルでは、「お前はもう死んでいる」の名言を生んだ『北斗の拳』、スタート時はギャグ色の強かった『キン肉マン』の第1話もお目見え。世代を超えて「かっこいい!」と憧れられるヒーロー誕生の瞬間を確認してみよう。

 「TMSアニメ55周年公式チャンネル」でも、名作の1話を配信中。
「名作少女マンガ原作アニメ」のコーナーでは、フランス革命前後を舞台に激動の時代を生きた人々を描く『ベルサイユのばら』、演劇に情熱を燃やす少女・北島マヤの“女優道”を映し出す『ガラスの仮面』、バレーボール漫画をアニメ化した『アタックNo.1』の1話も。どれもドラマチックな展開で少女たちを魅了した名作だけに、壮大な物語の幕開けに胸が高鳴る。

■カラフルな作品群が続々と登場

 YouTubeを中心に人気を集めているのが、BS11にて放送後、YouTubeでも配信される『ポンコツクエスト~魔王と派遣の魔物たち~』。派遣モンスターとして魔王に仕えるポンコツな魔物・カクとイムラのグダグダな日常をつづる本作は、YouTubeに配信されると「これを見ないと月が始まらない」などと視聴者のコメントで盛り上がりを見せている。

 異色の日常系としては、ブラック企業に勤務することとなったペンギンとパンダ、その上司が繰り広げるコメディーアニメ『テイコウペンギン』も、チャンネル登録者数64万人を超える人気コンテンツ。ペンギンのボソッとしたツッコミや愚痴が実に味わい深く、ニヤリとさせられる。


 SNS発のドタバタゆるゆるアニメ『モモとウメ』もオススメ。24歳で恋愛経験ゼロのモモと、40歳の先輩・ウメという2人のなにげない日常会話が楽しいアニメだ。YouTubeだけでなく、TikTok、Twitterでもモモウメ情報が更新されており、TikTokで配信された“正しいマスクの扱い方動画”も注目を集めた。

 名作アニメに浸るもよし、新たな才能を見つけるもよし。YouTubeで公式配信されている無料アニメで、おうち時間を有意義に過ごしてみよう。(文:成田おり枝)