第72回カンヌ国際映画祭で『レ・ミゼラブル』とともに審査員賞を受賞した映画『バクラウ 地図から消された村』より、予告映像と日本版アートワークが公開された。
【動画】怪作『バクラウ 地図から消された村』予告編
本作は、前作『アクエリアス』(2016)でカンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出されたブラジルの俊英クレベール・メンドンサ・フィリオ監督の最新作。
村の長老である老婆カルメリータの死をきっかけに故郷の村バクラウに戻ったテレサ。しかしその日から村では不可解なことが次々に起こり始める。突然、村はインターネットの地図上から姿を消し、上空には正体不明の飛行物体が現れる。村の生命線である給水車のタンクに何者かが銃を撃ち込み、村外れでは村人が血まみれの死体で発見される。めったに現れないはずのよそ者の来訪、それは血で血を洗う暴力と惨劇の幕開けだった―。
予告映像は、テレサがバクラウに帰郷し、長老の葬儀に参列する場面からスタート。続いて、長老の棺の隙間から大量の水があふれ出る不穏な出来事を皮切りに、村では不可解なことが続いていく。そして“よそ者”が来訪し、「この世界は残酷なのだよ」と言い放ち村人たちに銃口を向ける。
終盤では村人たちが「我々は理不尽な苦難に見舞われている。
日本版アートワークは、緊張した面持ちで銃器を操る村の人々や、その頭上で飛び交う謎の飛行物体など、怪作と呼ぶにふさわしい不穏な景色が描かれたもの。上にはアメリカの映画サイトIndieWireの本作に対するレビューコメント「見事なまでに狂ってる」が大きく添えられている。
映画『バクラウ 地図から消された村』は11月28日よりシアター・イメージフォーラムにて公開。