日本を代表する名脇役たちが本人役で登場するドラマ『バイプレイヤーズ』シリーズ(テレビ東京系)の新プロジェクトが始動。映画『バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~』の2021年春公開と、ドラマ第3弾『バイプレイヤーズ~名脇役の森の100日間~』の同年1月期放送が発表された。

元祖バイプレイヤーズの田口トモロヲ、松重豊、光石研、遠藤憲一をはじめ、総勢100人以上が出演する。

【写真】『バイプレイヤーズ』新プロジェクト 総勢41名の映画&ドラマ第1弾キャスト

 ドラマ『バイプレイヤーズ』シリーズは、2017年に第1弾『バイプレイヤーズ~もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら~』、2018年に第2弾『バイプレイヤーズ~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら~』が放送された。同年死去した大杉漣さんも出演していた。

 今回の新作ドラマと映画の舞台は、都会から離れた森に囲まれた大きな撮影所“バイプレウッド”。この辺ぴな撮影所に、各局の連ドラや映画作品が一気に集まってしまったことで起きる大騒動を描く。スタジオ同士の視聴率バトルや若手・中堅・大御所間のぶつかり合い、そしてほろっとさせる友情と絆の物語など、ドラマも映画も盛りだくさんの内容。本人役だからこその自虐やパロディーもパワーアップしている。

 このたび、新作ドラマ&映画の第1弾キャスト41人が一挙解禁された。元祖バイプレイヤーズの田口、松重、光石、遠藤に加え、阿部亮平、安藤玉恵、石丸謙二郎、宇野祥平、柄本時生、大倉孝二、小沢仁志、尾美としのり、勝村政信、加藤諒、金子大地、北香那、近藤芳正、佐々木希、宍戸美和公、志田未来、杉野遥亮、醍醐虎汰朗、高杉真宙、滝藤賢一、田中要次、津田寛治、寺島しのぶ、長谷川京子、濱田岳、林泰文、原田龍二、ふせえり、堀内敬子、観月ありさ、向井理、村田雄浩、本宮泰風、森下能幸、りょう、六角精児、渡辺いっけい(50音順)と、主役級からいぶし銀のベテラン俳優、そして上り調子の若手キャストまで、さまざまな役者たちが集結。41人の出演したドラマ、映画、舞台の総タイトル数は約8000本にも上る。

 元祖バイプレイヤーズの1人、田口は「さまざまな出来事を乗り越えて、オジサン達はなんとか重い腰を上げて再集結しました。今回はゴージャスすぎる顔触れの“バイプレイヤーズ・フェスティバル”! これはもう贅沢を超えた空前絶後のミラクル・キャスティングです!逆に、コロナ禍でみんなスケジュールが空いていたから実現出来た!?」とコメントしている。


 ドラマ24『バイプレイヤーズ~名脇役の森の100日間~』は、テレビ東京系にて2021年1月期放送。映画『バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画をつくったら~』は2021年春公開。@@separator<キャストコメント>

■田口トモロヲ
2018年「バイプレイヤーズ」第2弾から3年。様々な出来事を乗り越えて、オジサン達はなんとか重い腰を上げて再集結しました。今回はゴージャスすぎる顔触れの“バイプレイヤーズ・フェスティバル”! これはもう贅沢を超えた空前絶後のミラクル・キャスティングです! 逆に、コロナ禍でみんなスケジュールが空いていたから実現出来た!?
 大変な時期ですが、この奇跡的な顔触れ&内容のネクスト「バイプレイヤーズ」で、新たな面白さと癒しをお届け出来ればと思います。なにとぞヨロシクお願い致します。

■松重豊
6人で始めた「バイプレイヤーズ」も5人に減り、パート2の途中では悲しいお別れから4人になってしまいました。
この、僕らの中では完全に終わっていたコンテンツをプロデューサーの浅野さんが大切に大切に温め続けていました。
しかし折も折、コロナ禍で数々の映画が頓挫していく中で、真っ先に消えて然るべきこの企画が不思議と生き残ったのです。しかも浅野さんの卵の温めすぎで、100人のバイプレイヤーの雛がかえりました。
登場人物が多いので4分の1の責任が100分の1へ。つまり25%から1%へ。
たとえ1%でも全力投球、それがバイプレイヤーだという気概で乗り切りました。若い方から年寄りまでいろんな俳優さんが次々に出てきます。
「俳優名鑑」というハンドブック片手にご覧いただければ、好みの役者の名前を覚えて、出演作を辿る。そんな愉しみ方があるかも知れません。

■光石研
バイプレイヤーズは、漣さん抜きでは考えられません。漣さん抜きでは成立しないと思ってました。
でも漣さんなら「俺出ないけど、やってよ研ちゃん」って仰るんじゃないかと思いました。
漣さん、バイプレイヤーズを愛していたから。今回、同じ意志を持った、あんな人もこんな人も集いました!

■遠藤憲一
はじめは大杉漣さんのいないバイプレはどうなっちゃうのかなと思いましたが、ものすごい人数の俳優さん達がワイワイガヤガヤ楽しんで参加してくれて、漣さんも笑って見ていてくれているんじゃないかなと言う気がしています。自分の役はフィリピンに憧れて、向こうでデビューしようと奮闘します。
大勢の俳優のエネルギーが詰まったにぎやかな作品になっていると思います。どうかみんなの元気をもらって下さい。


<スタッフコメント>

■プロデューサー:濱谷晃一(テレビ東京)
2017年館山のシェアハウスでひっそり始まったバイプレイヤーズが、総勢100名超で第3弾、しかも映画化まで…正直、驚いています。
第2弾の最終回目前にリーダーである大杉漣さんが急逝されて、前シリーズを完結できたことが奇跡だと感じていたので、こんなお祭りのような第3弾が実現出来て、漣さんも天国で目を細めていらっしゃる事と思います。
今回も、とにかく役者の皆さんが楽しそうで生き生きしています。
他局の本気の仕事に疲れて、オフの副業でテレ東に出演してくれたのかもしれません(笑)。
日本の誇るバイプレイヤーズたちの魅力をぜひテレビで劇場でご堪能ください!

■プロデューサー:浅野敦也(TBSスパークル)
大杉漣さんはいつも私に「いつかバイプレイヤーズを映画にしたいね」と仰ってました。だから漣さんが天国に行かれた後その言葉を実現すべく動いてまいりました。でも深夜ドラマの映画化は無茶苦茶大変で頓挫、挫折、落胆の連続で。でも時に救世主が現れるドラマばりの紆余曲折の展開を経て100人以上の俳優陣が集結するむしろミラクルなプロジェクトとなりました。全ての関係者の皆様に感謝いたします。会社には予算で怒られそうですが、その紆余曲折のネタを脚本に生かしてるので許して頂きたいと願っています。ドラマはどれもゆる~く面白いですし、映画はシーズン1から戦ってきた松居君が撮りますし、自分なりに漣さんとの約束を果たせそうでほっとしてます。

■監督:松居大悟
むちゃくちゃなことをやっています。
僕らもよくわかっています。
各所から怒られるような、酒に酔って夢描くような、灰色の現実をねじ伏せてしまうような。
役者に感謝を、スタッフに敬意を、現場に愛を。本当にありがとうございます。
バイプレイヤーズの最新作です。どうか無事に届きますように。
さあ、お祭りをはじめましょう。はりきってどうぞ!

編集部おすすめ