第44回日本アカデミー賞の優秀作品賞、新人俳優賞などが27日発表され、優秀作品賞には『浅田家!』『男はつらいよ お帰り 寅さん』『罪の声』『ミッドナイトスワン』『Fukushima 50』の5作品が選ばれた。

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 本年で44回を迎える日本アカデミー賞。

コロナ禍による映画館休業などを考慮し、今回は2019年12⽉16⽇~2020年12⽉31⽇までに公開され、選考基準を満たした作品(⽇本映画154作品、外国映画210作品)に対し、⽇本アカデミー賞協会会員(3953名)の投票が⾏われた。

 優秀主演男優賞は、小栗旬(『罪の声』)、草なぎ剛(『ミッドナイトスワン』)、佐藤浩市(『Fukushima 50』)、菅田将暉(『糸』)、二宮和也(『浅田家!』)。優秀主演女優賞には、小松菜奈(『糸』)、永作博美(『朝が来る』)、長澤まさみ(『コンフィデンスマンJP プリンセス編』『MOTHER マザー』)、倍賞千恵子(『男はつらいよ お帰り 寅さん』)、広瀬すず(『一度死んでみた』)が受賞。

 また、新人俳優賞には、服部樹咲(『ミッドナイトスワン』)、蒔田彩珠(『朝が来る』)、森七菜(『ラストレター』)、岡田健史(『望み』『ドクター・デスの遺産‐BLACK FILE‐』『弥生、三月‐君を愛した30年‐』)、奥平大兼 (『MOTHER マザー』)、永瀬廉(『弱虫ペダル』)の6人が選ばれた。

 授賞式は3月19日、東京都・グランドプリンスホテル新高輪で行われ、司会をフリーアナウンサーの⽻⿃慎⼀と女優のシム・ウンギョンが務める。

 授賞式への意気込みについて、昨年に続き2回目の司会を務める羽鳥は「緊張はしますが、晴れの舞台を特等席で観られるという、こんな素晴らしい機会に⽴ちあうことができます。普段、集うことができない第⼀線の俳優さんが⼀堂に会します。去年、『この⽅々はこういう関係性なんだ』と感じることができました。今年も間近ででそれぞれの俳優さんの知られざる関係性を知ることができるのがとても楽しみです」とコメント。

 昨年は『新聞記者』で最優秀主演女優賞を受賞したシム・ウンギョンは「今年も素晴らしい作品が多いので、受賞者の皆さんにお会いして、お話をお伺いするのを楽しみにしています。昨年、本当に貴重な賞をいただいて、未だに感謝の気持ちや喜びがあふれています。今年は司会者として授賞式に参加します。
司会を務めるのは⼈⽣で初めてですので、しっかりと⾔葉を届けられるように、⽇本語の勉強を頑張っております」としている。

「第44回日本アカデミー賞」主な受賞作品、受賞者は以下の通り。(各項50音順 アルファベット順)

■優秀作品賞
『浅田家!』
『男はつらいよ お帰り 寅さん』
『罪の声』
『ミッドナイトスワン』
『Fukushima 50』

■優秀アニメーション作品賞
『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』
『映画 えんとつ町のプペル』
『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』
『ジョゼと虎と魚たち』
『STAND BY ME ドラえもん 2』

■優秀監督賞
内田英治『ミッドナイトスワン』
河瀬直美『朝が来る』
土井裕泰『罪の声』
中野量太『浅田家!』
若松節朗『Fukushima 50』

■優秀脚本賞
内田英治『ミッドナイトスワン』
中野量太/ 菅野友恵『浅田家!』
野木亜紀子『罪の声』
前川洋一『Fukushima 50』
山田洋次 /朝原雄三『男はつらいよ お帰り 寅さん』

■優秀主演男優賞
小栗旬『罪の声』
草なぎ剛『ミッドナイトスワン』
佐藤浩市『Fukushima 50』
菅田将暉『糸』
二宮和也『浅田家!』

■優秀主演女優賞
小松菜奈『糸』
永作博美『朝が来る』
長澤まさみ『コンフィデンスマンJP プリンセス編』
長澤まさみ『MOTHER マザー』
倍賞千恵子『男はつらいよ お帰り 寅さん』
広瀬すず 『一度死んでみた』

■優秀助演男優賞
宇野祥平『罪の声』
妻夫木聡『浅田家!』
成田凌『窮鼠はチーズの夢を見る』
星野源『罪の声』
渡辺謙『Fukushima 50』

■優秀助演女優賞
江口のりこ『事故物件 恐い間取り』
黒木華『浅田家!』
後藤久美子『男はつらいよ お帰り 寅さん』
桃井かおり『一度も撃ってません』
安田成美『Fukushima 50』

■新人俳優賞
服部樹咲『ミッドナイトスワン』
蒔田彩珠『朝が来る』
森七菜『ラストレター』
岡田健史『望み』『ドクター・デスの遺産‐BLACK FILE‐』『弥生、三月‐君を愛した30年‐』
奥平大兼『MOTHER マザー』
永瀬廉『弱虫ペダル』

■優秀外国作品賞
『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』
『パラサイト 半地下の家族』
『フォードvs フェラーリ』
『1917 命をかけた伝令』
『TENET テネット』

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