短編映画制作プロジェクトとして今夏公開される短編オムニバス映画『MIRRORLIAR FILMS』の追加監督として、女優の池田エライザ、三吉彩花、俳優のムロツヨシら12名が発表された。
【写真】『MIRRORLIAR FILMS』第1弾で発表された監督12名
本プロジェクトは、2017年に山田孝之、阿部進之介、伊藤主税(and pictures)らで発足した、俳優に学びとチャンスを提供するサービス「MIRRORLIAR(ミラーライアー)」が、映画製作のきっかけや魅力を届けるべく、年齢・職業やジャンルを超えて映画を作り上げる目的で始動。
各シーズンごとに、一般公募作品の最優秀賞には50万円、優秀賞には30万円、佳作には10万円を贈呈。1年後には映画祭を開催し、グランプリ作品に500万円の賞金を贈呈する。
これまで、監督として阿部進之介、安藤政信、井樫彩、紀里谷和明、志尊淳、柴咲コウ、野崎浩貴、福永壮志、藤井道人、水川あさみ、山下敦弘、山田孝之の12名が発表されていた。今回、追加監督として発表されたのは、池田エライザ、枝優花、齊藤工、武正晴、花田陵、松居大悟、三島有紀子、三吉彩花、ムロツヨシ、山田佳奈、李闘士男、渡辺大知の12名。
すでに発表されている中では阿部進之介、安藤政信、志尊淳、柴咲コウ、水川あさみが初監督となるが、今回発表されたメンバーの中では花田陵、三吉彩花、ムロツヨシが映画監督初挑戦となる。
池田は、女優・モデルをはじめとして、初監督映画『夏、至るころ』(2020)や米津玄師の楽曲参加など多方面で活躍。枝は、初長編監督『少女邂逅』(2018)が国内外で評価を受け、9週間のロングランとなった。齊藤は、俳優として『シン・ウルトラマン』(2021)、監督として竹中直人・山田孝之と共同監督の『ゾッキ』(2021)が公開予定。武は、『アンダードッグ』(2020)が第75回毎日映画コンクールにて日本映画優秀賞はじめ最多4冠を受賞。Netflix『全裸監督 シーズン2』(2021)の配信を控える。
漫画家の花田は、2013年より初連載漫画『デビルズライン』が累計発行部数240万部を突破。2019年から『ブラックガルド』を連載中だ。劇団ゴジゲン主宰の松居は、全作品の作・演出を担い、現在放送中の『バイプレイヤーズ』シリーズや映画『くれなずめ』(2021)の公開を控える。三島は、『幼な子われらに生まれ』(2017)で第41回モントリオール世界映画祭審査員特別賞など多数受賞し、『DIVOC‐12』(2021)が公開予定。三吉は、女優・モデルとして活躍し、Netflix『今際の国のアリス』(2020)にも出演している。
ムロは、俳優として活躍し、昨今は自身で脚本・演出・出演を手がける『muro式』など幅を広げる。これまでドラマや映像制作ユニット「非同期テック部」のメンバーとして監督経験を持つ。山田は、2010年より劇団「□字ック」主宰。脚本家として『全裸監督』(2019)、映画監督として『タイトル、拒絶』(2020)でデビュー。李は、テレビバラエティーの演出でキャリアを積み、『デトロイト・メタル・シティ』(2008)が大ヒットした。渡辺は、ロックバンド「黒猫チェルシー」のボーカルと並行し、俳優として活躍、監督としても初作品『モーターズ』(2015)がPFFアワード・審査員特別賞を受賞している。
監督初挑戦の三吉は「また、とんでもないことに挑戦してしまっています。
今後は、発表された計24名の著名監督に加え、一般クリエイター枠より監督12名を選出。シーズンごとの監督ラインナップやキャストを発表していく予定だ。
『MIRRORLIAR FILMS』第2弾、追加監督12名のコメント全文は以下の通り。■池田エライザ
ただ、新しいことがしたい。ということではなく、変えていかなければならない。我々が動くべきだ。
■枝優花
映画、エンタメ、劇場を愛す一端の身として、監督として出来る最大限を作りたいです。劇場にいらっしゃる方々と、心震えるものにスクリーンのその先で出逢えたら最高です。よろしくお願いします!
■齊藤工
現在、映画の様式、在り方が試されている様に思います。約九十年前、サイレントからトーキーに変化して行った時の様に、徐々に、かつ着実に、時代に順応して来た映画文化の、“それでも変わらない何か”を大切にしながら、この不憫な時代に、この素敵な機会に、必然的な娯楽作品を生み出せる様努めます。
■武正晴
「全裸監督2」撮影中、山田孝之さんから「短編撮りませんか」と声をかけられた。村西とおるの声色ではなかった。有難いお誘いに二つ返事で、面白そうな企みには乗っかった方が良い。
僕のデビュー作品も短編だった。足立紳さんに書いてもらった。
■花田陵
このような機会を頂けてとても光栄です。全力で楽しみたいと思います!
■松居大悟
聞いても聞いても実態の掴めない、幸せな挑戦の機会をありがとうございます。36の得体の知れない生き物のひとつになれるのが嬉しいです。僕は劇団をやっているので、泥にまみれた舞台役者と作ってみたいと思います!呼吸!
■三島有紀子
37℃?体温に敏感になる空気の中で、猛烈に他者の体温を感じたい。そんなことを思いながら撮りたいと思う。
■三吉彩花
また、とんでもないことに挑戦してしまっています。震えます。いつも私が触れて感じている世界とは180度反対の世界に触れられることは、なんとも有難い気持ちです。
■ムロツヨシ
山田孝之と二人、居酒屋にて。
山田「映画撮りませんか?」
ムロ「無理だろう」
山「、、、観たいなあ、ムロさんの映画」
ム「、、、そう?」
と絆されて、やることになりました。
責任の所在は全て山田孝之氏にあります。
やってみますね、たかゆき。
■山田佳奈
新しいクリエイティブは慣れるまで苦労するけれど、回数を重ねれば重ねるほど面白くなってくる。そのひとつがわたしにとっては映画であり、このような最高の機会を与えてくれたのも映画です。
多くの先輩監督や俳優陣とご一緒できることとても光栄に思います。
挑戦と発見を。
■李闘士男
短編だからこそ描ける映画って、何だろう?
低予算だからこそ思い切れる映画って、何だろう?
ということを一所懸命に考えて、楽しんでもらえる映画を作ろうっと!!!!
■渡辺大知
僕は元々バンドをやっていて音楽のはたけにいたのですが、映画が好きで、映画の魅力について深く知りたくなって、映像の大学に通い、普段役者としても映画の現場に参加させてもらうようになりました。今回のありがたい縁を大切にして、より映画のことを知るきっかけに出来たら嬉しいです。
短編オムニバス映画『MIRRORLIAR FILMS』は、今夏公開予定。